語り継がれる名機! 昭和・平成を駆け抜けた傑作トヨタエンジン搭載車5選
レビン/トレノの終焉を飾った4A-G型の集大成とは
●カローラレビン/スプリンタートレノ 【4A-GE型】
1995年にモデルチェンジされたレビン/トレノは、先代から徹底した軽量化を図り、デザインを一新しました。
また、先代にはラインナップされていたスーパーチャージャー付きの4A-GZE型エンジンは廃止となり、1.6リッター直列4気筒DOHC20バルブの「4A-GE型」をさらにチューニング。
燃焼室形状の変更や、4連スロットルを大径化することで、最高出力165馬力、最大トルク16.5kgmまで引き上げられました。
走行性能を重視した「BZ-V」グレードのMT車には、FF車で日本初となったヘリカルLSDと大径ディスクブレーキが標準装備され、走る・曲がる・止まるにおいて確実に進化を遂げていました。
1997年のマイナーチェンジではMT車が5速から6速にクロスレシオ化し、デュアルエアバッグ、プリテンショナー&フォースリミッター付シートベルトの標準装備など、安全性能を向上。
しかし、スペシャルティカーやスポーツカーの人気低迷の影響で、2000年に9代目カローラへのモデルチェンジの際にレビン/トレノは消滅し、28年の歴史に幕を閉じました。
●カローラワゴン BZツーリング【4A-GE型】
1991年の7代目カローラの登場と同時に、ステーションワゴンボディの「カローラワゴン」も一新。
発売当初は1.5リッターエンジン搭載車のみでしたが、1996年のマイナーチェンジで、レビン/トレノと同じ4連スロットルを搭載した最高出力165馬力、最大トルク16.5kgmを発揮する1.6リッター直列4気筒DOHC20バルブの4A-GE型を搭載したホットモデル、「カローラワゴン BZツーリング」が追加されました。
BZツーリングは高性能エンジンを搭載したことに加え、フロントベンチレーテッドの4輪ディスクブレーキ、前後スタビライザー付きスポーツセッティングサスペンション、専用スポーツシート、専用ホワイトメーターが装備され、その走りはコンパクトステーションワゴン初の本格スポーツグレードと呼んでもいい内容です。
1997年のマイナーチェンジでは、レビン/トレノとともに安全性能の向上とMT車は6速化され、稀有な高性能ワゴンとして話題となりました。
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かつて、国産スポーツコンパクトが、こぞって採用していた1.6リッターエンジンですが、近年は極端に数を減らしてしまいました。
1.5リッターで区切られる日本の税制の影響や、ダウンサイジングターボエンジンの台頭。そして、モータースポーツでの活躍の場が少なくなったことなどが理由です。
なかでも、今回紹介した4A-G型エンジンは、ホンダのZC型、B16型エンジンと、長きに渡ってライバル関係にあり、お互いが高回転、高出力化を争った結果、どちらも名機として記憶に残っています。
こうした形で性能を高めていった両社のエンジンですが、そんな時代はもう来ないのかもしれません。
原型のA型は非力だけどね
カローラがFFになった初代のマイナーでは1300ccだけはスターレット用の2E型を載せたり、実はこの12バルブのE型エンジンが元気なエンジンで名機ならこちらのほうではないのかね?
またカローラFR末期まで継承されたOHVのK型系エンジンもトヨタの傑作エンジンだろね
何しろ初代カローラやカローラスプリンターから熟成されたエンジンなので規制の縛りの無かった有鉛ハイオク時代にはそれこそ4AGとはまた違う世界の名機だったのではないかな?
私の中での1.6リッター名機は4A-GEUではなくて、2T-Gや。排ガス規制前のね。