ヤケドするほど熱い!? 超ホットなコンパクトカー3選

コンパクトなハッチバックモデルで高性能なエンジンを搭載したクルマを「ホットハッチ」と呼び、昔から欧州を中心に人気を博しています。そこで、いま日本でも手に入るコンパクトなホットハッチを3車種ピックアップして紹介します。

小粒でピリッと辛い! 日欧のコンパクトホットモデルたち

 高性能なコンパクトカーのことを「ホットハッチ」や「スポーツコンパクト」と呼びます。

 かつて、ホンダ「シティターボII」や日産「マーチ スーパーターボ」、トヨタ「スターレット ターボS」などがその代表格でしたが、いまでは少数派です。

 そこで、いま日本でも手に入る国内外のコンパクトなホットハッチを3車種ピックアップして紹介します。

●スズキ「スイフトスポーツ」

おそらくコストパフォーマンスでは国産車随一の「スイフトスポーツ」
おそらくコストパフォーマンスでは国産車随一の「スイフトスポーツ」

 スズキのグローバルコンパクトカーカー「スイフト」は、2000年に初代モデルが発売されました。

 2003年のマイナーチェンジで、115馬力を発揮する1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載した「スイフトスポーツ」が誕生します。チューニングされたシャシにレカロシートを装備するなどしながらも、119万円(消費税含まず)と低価格だったこともありヒットします。

 その後もスイフトスポーツは代を重ね、現行モデルは4代目となります。

 エンジンは1.4リッター直列4気筒ターボを搭載し、140馬力を発揮。20mm拡幅したフェンダーによってスイフトシリーズ初の3ナンバーサイズになりましたが、ボディ剛性の向上と軽量化を高い次元で両立し、6速MT車で970kg、6速AT車で990kgの車重を実現しています。

 加速性能を推し量る目安として馬力あたりの重量(パワーウエイトレシオ)がありますが、スイフトスポーツは6.9kg/馬力と本格的なスポーツカーと肩を並べるほどです。

 コンパクトカーとして実用性が高く軽快な走りもできると、まさに現代を代表する「ボーイズレーサー」ではないでしょうか。

 スイフトスポーツの価格(消費税込、以下同様)は187万円からです。

●フォルクスワーゲン「up! GTI」

元祖ホットハッチのDNAを継承する「up! GTI」(画像は本国仕様)
元祖ホットハッチのDNAを継承する「up! GTI」(画像は本国仕様)

「up!」は現在、フォルクスワーゲンのラインナップでもっとも小さなクルマです。

 全長3625mm×全幅1650mm×全高1485mmというボディサイズは初代「ゴルフ」とほぼ同じで、フォルクスワーゲンのホットモデルに与えられる「GTI」もゴルフから継承しています。

 up! GTIの内外装には、GTIファミリーの特徴ともいえるレッドのアクセントをふんだんに使用していて、GTI伝統のタータンチェック柄のシートも装備。

 全体のたたずまいも、専用の17インチホイールやエアロパーツが与えられて、小さいながらも迫力を感じさせるデザインです。また、3ドアのみという潔さもあり、実用よりも走りを重視しています。

 エンジンは1リッター直列3気筒ターボで、出力は116馬力を誇り、トランスミッションは6速MTのみ。この出力も初代ゴルフGTIに近く、欧州では「初代ゴルフGTIの再来」という声も上がったほどです。

 車重は1000kgとかなり軽量な仕上がりで、チューニングされた足まわりと相まって、軽快な走りを見せます。

 価格は234万2000円で、日本での発売当初は限定車として販売されていましたが、現在は特別仕様車としてカタログモデルになり販売されています。

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