軽王者「N-BOX」なぜ好調続く? 続々登場する新型車でも牙城を崩せない理由とは

王者「N-BOX」を追うライバル達はどうする?

 軽自動車を開発・販売する自動車メーカーでは、「打倒! N-BOX」は一種のスローガンにもなっているといいます。走行性能、居住空間、快適装備などさまざまな部分でN-BOX同等+特徴的な装備などを備えるように開発されているようです。

タントの特徴ともいえる「ミラクルオープンドア」
タントの特徴ともいえる「ミラクルオープンドア」

 新型タントは、プラットフォームを新開発して安定性と乗り心地を向上させ、内装やシートの座り心地も大幅に改善しています。

 また、歴代モデルに共通する室内空間の広さに加え、助手席側に設けられた大開口「ミラクルオープンドア」や、車内移動のしやすい「ミラクルウォークスルーパッケージ」のほか、先進・安全装備では「次世代スマートアシスト」が採用されるなど、さらなる使い勝手の向上が図られました。

 新型タントの販売傾向について、ダイハツは次のように説明します。

「購入層は、子育てファミリーから子離れ・シニアを中心に、幅広い年齢層にわたっています。ほぼすべてのお客さまがスマートアシスト搭載グレードを選択していることが特徴です。

 新装備となる駐車支援システム『スマートパノラマパーキングパック』や『スマートクルーズパック』も、我々の想定以上のお客さまが選択しています。

 お客さまからは、ミラクルウォークスルーパッケージによるタントならではの使い勝手の良さや、次世代スマートアシストの先進的な技術、新世代のクルマづくり思想『DNGA』による新開発プラットフォームで実現した高い基本性能などで、高い評価を受けています」

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 しかし、実際には新型モデルの新しい特徴をユーザーに認知・理解させることはなかなか難しいようです。そのため、新型モデルが登場した際には売れているモデルと比較されることが多いといいます。

 ダイハツの販売店スタッフは、「2019年7月に新型タントが発売された際には、N-BOXに乗られているお客さまが来店されて比較されたり、先代タントのお客さまが新型タントとN-BOXを比較されるなど、常にN-BOXを意識している状態でした」と話します。

 また、タントと同様にN-BOXのライバルとなる「スペーシア」など多くの軽自動車を販売するスズキの販売店は、「来店されるお客さまは、弊社の軽自動車をご検討される際、N-BOXと比較される人が多くいらっしゃいます。とくに、スペーシアはパッケージが似ていることから、N-BOXとの違いを説明することもあります」といいます。

 一度、売れているというイメージが付くと、安定的に売れる商品になることはクルマに限らず多いことです。しかし、価格帯が高く、人の命に関わるクルマに関しては、そのイメージを覆すことは並大抵のことでは無いのかもしれません。

 2年以上も販売台数の首位を維持するN-BOXの牙城を崩すライバル車は、果たして現れるのでしょうか。

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