軽王者「N-BOX」なぜ好調続く? 続々登場する新型車でも牙城を崩せない理由とは

ホンダの人気軽自動車「N-BOX」は、2017年9月のフルモデルチェンジ以来、25か月連続で販売台数ランキングの首位を継続しています。2019年にはライバルとなるダイハツ「タント」や日産と三菱の共同開発車「デイズシリーズ」「eKシリーズ」を始めさまざまな新型モデルが登場していますが、N-BOXの牙城を崩せていません。なぜ、これほどまでにN-BOXは売れ続けているのでしょうか。

新型軽モデル続々登場でもN-BOXの牙城を崩せない理由とは

 2019年は、軽自動車の新型モデルが多く登場しています。3月には、日産と三菱の共同開発車「デイズ/デイズハイウェイスター」「eKワゴン/ekクロス」の新型モデルが登場。その後、7月にはダイハツの新型「タント」、8月にはホンダ新型「N-WGN」が相次いでデビューしているのです。

 また、スズキからは新型「ハスラー」の登場も予定されているといいますが、同市場で圧倒的な人気を誇るホンダ「N-BOX」の牙城を崩すモデルは現れたのでしょうか。

軽王者のホンダ「N-BOX」を追いかけるダイハツの新型「タント」
軽王者のホンダ「N-BOX」を追いかけるダイハツの新型「タント」

 前述のとおり、多くの新型モデルが登場している軽自動車市場ですが、なかでも販売台数ランキングで絶対的王者として君臨しているのがN-BOXです。

 2019年度上半期(4月から9月)における販売台数は13万6047台となり、登録車を含む新車販売台数において第1位を獲得。月間新車販売台数では、2017年9月のフルモデルチェンジ以来、25か月連続で首位を継続しています。

 では、ライバル車となる新型モデルが登場した際には、軽自動車市場にどのような変化があったのでしょうか。前述のように2019年3月28日には、日産と三菱の共同開発車デイズシリーズとekシリーズが発売されました。

 翌月の4月では5位(9513台)、5月には3位(1万1883台)となり、その間にN-BOXは約2万台前後を記録しています。6月、7月にデイズが2位まで浮上しますが、N-BOXとの差は8000台から1万台と大きく開けられています。

 そしてダイハツから、N-BOX最大のライバルとされ、同じ軽ハイトワゴンとスライドドアを備えた新型タントが2019年7月9日に発売されました。

 同7月では3位(1万4520台)、その後新型効果もあり、8月には2位(1万6838台)と販売台数を伸ばし、8月時点ではN-BOXとの差を1500台まで縮めます。しかし、9月に2位(2万1858台)という記録を残しつつもN-BOXが2万8484台と差を広げられます。

 このように、N-BOXのライバルとなる新型モデルが登場する度に、販売台数を僅差まで縮めますが首位を奪還するまでには至りません。

 なぜ、これほどまでにN-BOXが人気なのでしょうか。好調な理由について、ホンダは次のように説明してます。

「N-BOXは、軽乗用車最大級の室内空間や存在感のあるデザインに加え、全タイプに標準装備とした先進の安全運転支援システム『ホンダ センシング』や、優れた走行性能・燃費性能などで、ご好評をいただいています」

 また、地方都市でN-BOXを販売するディーラーのスタッフは、次のように話します。

「一家に何台かクルマを所有していらっしゃるお客さまの場合、メインで使っているクルマがホンダの普通車であれば、セカンドカーなどでN-BOXを検討される人が多くいらっしゃいます。

 また、親御さんがトヨタ車を乗られている場合などで、お子さまを乗せる場合に『ホンダの軽自動車』というブランドを信用して、ご検討される人もおります。

 日本一売れているN-BOXという実績やイメージから、いまや軽自動車の代名詞的存在にもなっているのか、地方都市ではセカンドカーを検討される場合に『まず、N-BOX』というイメージがあるのかもしれません」

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