なぜ必要?「貼りたくない」声多い、車の「車庫証明ステッカー」 貼らないと違反の可能性も
「車庫証明ステッカー」が貼られていないクルマを、街で見かけることがあります。はたして、法律ではどう定められているのでしょうか。
車庫証明ステッカーの未装着は違反か
クルマに貼られるステッカーにはさまざまな種類がありますが、そのなかのひとつに「車庫証明ステッカー」があります。
クルマの外観への影響から「貼りたくない」という声が聞かれるほか、街では車庫証明ステッカーが貼られていないクルマも見かけます。はたして車庫証明ステッカーは貼るべきなのでしょうか。

車庫証明ステッカーは「格好悪いから貼らない」と、故意に貼らない状態にする人もなかには存在します。
車庫証明ステッカーの貼り付けに関する基準は「自動車の保管場所の確保等に関する法律(以下、車庫法)」で決められていますが、車庫法第6条2項によると「前項の規定により保管場所標章の交付を受けた者は、国家公安委員会規則で定めるところにより、当該自動車に保管場所標章を表示しなければならない」と定められています。
そのため、車庫証明ステッカーを貼らないことは、法律違反にあたる行為です。車庫証明ステッカーを貼らないことによる罰則は定められていませんが、貼り付けるべきだといえます。
貼り付ける位置は、車庫法施行規則第7条でクルマの後面ガラスと定められています。
ちなみに、地域によっては車庫証明が不要な場合もあり、その場合はそもそも車庫証明ステッカーが交付されません。車庫証明ステッカーが貼られていないクルマには、そういった事情が存在することもあるようです。
※ ※ ※
人の好みによっては「貼りたくない」と避けられることもある車庫証明ステッカーですが、海外では人気を博している地域もあります。
アメリカでは、純粋な日本仕様のクルマに近い改造が施されたクルマを格好良いとする「JDM(Japanese Domestic Market)カスタム」という自動車カスタムが人気で、車庫証明ステッカー風のステッカーが数多く流通しています。
日本でクルマに乗っているとあまり意識することもない装備が、海外では熱狂的な人気を得ていることもあるのです。
Writer: くるまのニュース編集部
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