発売当初からマイナーだった!? 珍セダン5選

自動車市場では売れているクルマばかりではありません。なかには販売が低迷してしまうクルマも珍しくありません。そのうえ、発売された直後から残念な結果となったクルマも存在します。そこでマイナーすぎる珍しいセダン5車種を紹介します。

物議を醸した激レアセダンがあった!

 近年、軽自動車ではスーパーハイトワゴン、登録車ではSUVとミニバンが売れるクルマとして、だれもが認めるところです。

スズキ「キザシ」を意外と見かけるワケは?
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 しかし、その影で販売が低迷しているクルマもあります。理由はさまざまですが、モデル末期となったクルマや、そもそも多く販売することを目的としていないクルマ、セダンのように人気が低下してしまったクルマなどです。

 ところが、以前には発売直後から販売不振に陥ったクルマもあります。そこでマイナーすぎる珍しいセダン5車種をピックアップして紹介します。

●三菱「アスパイア」

数ある三菱のレアキャラのなかでもとくにレアな「アスパイア」
数ある三菱のレアキャラのなかでもとくにレアな「アスパイア」

 1998年に三菱のミドルクラスセダン/ワゴン「ギャラン/レグナム」のマイナーチェンジがおこなわれましたが、それと同時に新型セダンの「アスパイア」が発売されました。

 アスパイアはギャランの姉妹車で、外装のデザインはほぼ同じですが、ヘッドライトとテールランプの意匠がわずかに違います。

 エンジンは1.8リッター・ガソリン直噴の「GDI」1種類でトランスミッションは4速ATのみ。ギャランにあった高性能版の「VR-4」などはラインナップされていませんでした。

 グレードは装備の違いで3タイプあり、ギャランの上級グレードと同等の内容となっていて当時の販売チャネル「カープラザ」系の専売車でした。

 見た目は完全にギャランと同じだったので、走っていてもエンブレム(リア・ナンバープレートの枠部分)を見ないとアスパイアと気がつく人はいなかったでしょう。

 そもそも、アスパイアというクルマを知っていた人は、相当の三菱車マニアだったのではないでしょうか。

 アスパイアは2003年まで販売されていましたが、中古車でも滅多にお目にかかれない超レア車です。

●マツダ「ロードペーサー」

稀代のロータリー好きでも滅多にお目にかかれない「ロードペーサー」
稀代のロータリー好きでも滅多にお目にかかれない「ロードペーサー」

 マツダには1970年代に大衆車から高級車まで、ロータリーエンジン搭載車フルラインナップを完成するという目標がありました。

 そこで、1975年にトヨタ「センチュリー」や日産「プレジデント」に対抗する高級セダン「ロードペーサー」を発売。

 しかし、当時のマツダは高級車を自社で生産する設備もなかったため、オーストラリアのホールデンにOEM供給を持ちかけ、同社のセダン「プレミアー」をベースにロータリーエンジンを搭載し、マツダのフラッグシップカーとして販売を開始しました。

 エンジンは1.3リッター2ローターで135馬力を発揮する「13B型」を搭載しましたが、もともと5リッターを超えるV型8気筒エンジンを想定した大きな車体は重く、ただでさえ燃費が悪いロータリーエンジンに拍車を掛けました。

 スタイリングは当時のアメリカ車(ホールデンはGMの傘下)でしたので、日本人には馴染めず、さらに高額な車両価格のため、販売は低迷してしまいます。

 一方で、騒音や振動が少ないロータリーエンジンならではの静粛性によって、ロードペーサーは上質な乗り心地だったようです。

 内容的には高級車になりえたロードペーサーでしたが、1977年に「ルーチェ」の上位モデル「ルーチェ レガート」が発売されたことによって、生産を終了しました。

●ダイハツ「アルティス」

現行車種のなかで、もっともレアな1台の「アルティス」
現行車種のなかで、もっともレアな1台の「アルティス」

 ダイハツ「アルティス」は今回紹介するモデルで、唯一の現行車種です。

 ダイハツはいまから50年ほど前にトヨタと業務提携契約を締結しました。その後、トヨタのOEM車を販売し、逆にダイハツが開発・生産したモデルをトヨタに供給するなどして、現在に至ります。

 ダイハツが独自に開発した5ドアセダン「アプローズ」の生産を2000年に終了した後、トヨタ「カムリ」のOEM車「アルティス」を発売。現在は2012年に発売された4代目となります。

 カムリは北米がメイン市場のセダンであり、全長4885mm×全幅1840mmと、大柄なセダンで、デザインもかなりアグレッシブなスタイルという特徴があります。

 アルティスもエンブレム以外のデザインはカムリと同一ですから、当然、スタイリッシュなセダンとなっています。

 パワートレーンも2.5リッターのハイブリッドのみで、価格は353万1600円(1グレード、消費税込)とダイハツでもっとも高額なモデルです。

 アルティスを見る機会は極めて稀ですが、仮に見かけたとしても、ダイハツのエンブレムを見ない限りカムリと区別はつかないでしょう。

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