新型車が失敗作に? モデルチェンジで人気が低迷したクルマ3選
クラウン史上最大の失敗作ってどんなクルマ?
●4代目トヨタ「クラウン」
1971年発売の4代目「クラウン」は、3代目とは対照的な「スピンドル・シェイプ」と呼ばれた滑らかで美しいボディラインを持ってデビューしました。
通称「クジラ」と呼ばれ、それまでの日本の高級セダンとは一線を画するデザインや、いまでは普通になったボディ同色バンパーなど、先進的なルックスは賛否が分かれ、販売台数は低迷してしまいました。
有名なフレーズで「クラウン史上最大の失敗」といわれましたが、その理由はライバルの日産「セドリック/グロリア」に販売台数で下回ってしまったことにあります。
しかし、後のモデルまで続く「スーパーサルーン」というグレード名を最初に冠し、当時では最先端だった装備を多数採用していました。
また、高級サルーンの大排気量化に対応した2.6リッターエンジン車の追加や、高速道路網の整備が進むことを見据え静粛性と燃費向上を狙った5速MT車の追加など、実際は「一歩先を行く」クルマでした。
1974年に、直線基調で重厚感のある5代目クラウンにモデルチェンジして商業的には成功を収めますが、4代目のデザインに魅せられて愛好するファンも多く、現在も旧車イベントなどでは良好な状態の4代目クラウンを目にすることができます。
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今回、紹介したシルビア(S14型)やCR-X デルソル、4代目クラウン以外にもモデルチェンジをした結果、先代よりも販売が低迷したモデルとして、日産の4代目「マーチ(現行型)」やスバル「レガシィ(現行型)」が存在します。
今後の新車市場は、より多様化するニーズに応えられるモデルが求められます。そのため、販売台数が低迷しているクルマはモデルチェンジを待たずに姿を消す可能性もあるかもしれません。