シビックタイプRがお買い得!? ちょっと前の高性能車5選

手ごろな価格ながら高性能な「シビック タイプRユーロ」

●日産「スカイライン クーペ370GT」

アメリカナイズされたスタイリッシュなクーペ「スカイライン クーペ370GT」
アメリカナイズされたスタイリッシュなクーペ「スカイライン クーペ370GT」

 現行モデルの日産「スカイライン」は4ドアセダンのみとなっていますが、先代のV36型には、クーペや5ドアハッチバックがラインナップされていました。

 なかでもクーペには「Z34型 フェアレディZ」に搭載されることになる3.7リッターV型6気筒エンジンが先行で搭載され、トランスミッションには6速MTが用意されるなど、スポーティなモデルとなっていました。

 スカイライン クーペの最高出力は333馬力で、スペック的には当時、スカイラインシリーズで最高峰に君臨していました。

 外観のデザインはセダンとイメージを共有する形ながら、細分の造形は大きく異なっていました。

 次世代のV37型スカイラインが2014年に発売されると同時に、クーペの生産は終了し、現在では日産の高級車ブランドであるインフィニティから海外向け専用に販売されています。

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●ホンダ「シビック タイプRユーロ」

高性能ながら快適性もあわせ持っていた「シビック タイプRユーロ」
高性能ながら快適性もあわせ持っていた「シビック タイプRユーロ」

 ホンダ「NSX」から始まった高性能バージョン「タイプR」は「インテグラ」「シビック」に派生し、いまではシビックにのみラインナップされています。

 かつてのタイプRは完全にサーキット走行を意識していて、日常使用における乗り心地などの快適性を考えていないほど硬い足回りを採用するなど、かなり辛口なモデルでした。

 そこから代を重ね、2009年に2010台限定で販売された「シビック タイプRユーロ」は、これまでのタイプRと比べると幾分マイルドな仕様となっていました。

 エンジンは2リッター直列4気筒の自然吸気で、201馬力を発揮しトランスミッションは6速MTのみ。出力も若干控えめながらも7800rpmという高回転で最高出力をマークするなど、タイプRにふさわしいパワーユニットでした。

 シャシは欧州シビックをベースに専用サスペンションとタイヤ、ヘリカルLSDなどを装備。英国ホンダによって生産された輸入車となっていました。

 室内では3本スポーク小径本革巻ハンドルやアルミ製シフトノブ、スポーツシートによりスポーティに演出される一方、左右独立温度コントロール式フルオートエアコンやAM/FMチューナー付CDプレーヤーを標準装備するなど、快適性もあわせ持っていました。

 なお、シビック タイプRユーロは、2010年にも1500台が再度限定販売されました。

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※ ※ ※

 今回、紹介した5台は性能的には現在のクルマに引けを取らないほどですが、中古車価格について目立った高騰はしていません。

 例えば、シビック タイプRは初代のEK9型、3代目のFD2型は、程度がよい車両の場合、当時の新車価格を上回る価格で販売されています。

 それらから比べると、今回の5台はお買い得かもしれません。

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