「えっ、これも違反?」夏の連休前におさらいしたい! うっかりやりがちな交通違反5選
お盆やGW、年末年始などの大型連休では、慣れない土地で運転することや普段クルマを運転していない人が多くなることなど、いつもと違ったシチュエーションになります。その際、普段気をつけていてもうっかり交通違反をしてしまうこともあるかもしれません。今回は、うっかりやりがちな交通違反を5つ紹介します。
うっかりやりがちな交通違反とはどんなもの?
お盆休みやGW、年末年始など、大型連休には普段クルマに乗り慣れていない人が運転する機会も多くなります。また、運転に慣れている人でも見知らぬ土地にいくと不安になることがあります。
そのような場合、普段当たり前のように交通ルールを守っていても、うっかり違反行為をしてしまう可能性も高くなるのです。楽しい気分や渋滞のイライラによって違反切符を切られる前に、ついやりがちな交通違反を5つ紹介します。
●歩行者がいるときの横断歩道
道路交通法では歩行者が横断歩道にいる場合、車は必ず一時停止をして通行の妨げにならないよう義務付けられています。道路交通法第38条第1項には、次のように記載があります。
「車両等は、横断歩道又は自転車横断帯に接近する場合は、当該横断歩道等を通過する際に、当該横断歩道等によりその進路の前方を横断しようとする歩行者又は自転車がないことが明らかな場合を除き、横断歩道等の直前で停止することができるような速度で進行しなければならない。
横断歩道等により進路の前方を横断し、又は横断しようとしている歩行者等があるときは、当該横断歩道の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければらなない」
横断歩行者等妨害違反の罰則は、基礎点数2点、反則金は大型車1万2千円、普通車9千円、二輪車7千円、原動機付自転車6千円です。また刑事処分の場合は3ヶ月以下の懲役か5万円以下の罰則が課せられます。
家族連れや友達同士で行楽地などに出かけていると、会話に夢中になって横断歩道に気づかないということもありまが、前方をしっかり確認をして、歩行者や横断歩道が見えてきたら、手前で停車できるよう減速するように心がけることが大切です。
夏休み期間中は、子どもたちも気分が盛り上がり、信号がとくにない横断歩道などで突然飛び出してくる可能性も高くなります。公園の近くや狭い道路は安全運転を心がけて運転しましょう。
●一時停止無視
一時停止の標識がある場所では、完全に停車し安全を確認しなければなりません。しかし見通しのいい場所や、周囲に人やクルマの通行などが無いからと、一時停止を無視してしまうケースも時々見られます。自分の判断で標識を無視するのではなく、正しく交通ルールは守りましょう。
道路交通法第43条には、「車両等は、交通整理が行なわれていない交差点又はその手前の直近において、道路標識等により一時停止すべきことが指定されているときは、道路標識等による停止線の直前(道路標識等による停止線が設けられていない場合にあっては、交差点の直前)で一時停止しなければならない」と記載されています。
指定場所一時不停止違反を起こすと、基礎点数2点と、大型車9千円、普通車7千円、二輪車6千円、原動機付自転車5千円の反則金が課せられます。
一時停止したつもりだとしても、クルマが動いている状態だと、言い逃れもできません。
●携帯電話やスマートフォンを使いながらの運転
携帯電話やスマートフォンは、生活において無くてはならない便利なツールですが、携帯電話の画面を見ながら運転したり、通話しながら運転し交通事故を起こすケースが増加しました。携帯電話を約2秒間見ている間に、時速60キロの車は約33メートル進むというデータを警視庁が発表しています。
道路交通法第71条に、「自動車又は原動機付自転車を運転する場合においては、当該自動車等が停止しているときを除き、携帯電話用装置、自動車電話用装置その他の無線通話装置を通話(傷病者の救護又は公共の安全の維持のため当該自動車等の走行中に緊急やむを得ずに行うものを除く。)のために使用し、又は当該自動車等に取り付けられ若しくは持ち込まれた画像表示用装置に表示された画像を注視しないこと」と記載されています。
要約すると通話やスマートフォンの画面を見ながらの運転はしてはいけない(緊急時などの例外を除く)とあります。どうしても電話や画面の操作が必要な場合は、クルマを安全な場所に停車してから通話や操作をおこなうようにしましょう。
ちなみに、罰則は基礎点数2点、大型車1万2千円、普通車9千円、二輪車7千円、原動機付自転車6千円です。
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