これが新型NISMO!? 何が変わった? 日産「GT-R NISMO」2020年モデル最速試乗!

2020年モデルいざ、市街地での試乗へ!!

 まず、ベルリン近郊のホテルからユーロスピードウェイまで、市街地からアウトバーンを含めた約135kmのツーリングです。

 出発前は「一般道はハードだろうな」と思ってスタートしましたが、第一印象は「これ本当にNISMO?」でした。硬い柔らかいでいえば硬い部類ですが、従来モデルよりも足の動きがスムーズかつ軽やかで、路面の凹凸を実に巧みに吸収する「しなやかで洗練された硬さ」で、快適性は高いレベルです。

 これは、カーボンセラミックブレーキ採用によるバネ下重量軽減、より引き上げられたボディ剛性、それに合わせてリセッティングされたサスペンションと新開発されたタイヤの相乗効果でしょう。サスペンションをコンフォートモードにすると初期モデルの基準車よりも優しい乗り味だと感じました。

さらに進化した日産「GT-R(2020年モデル)」
さらに進化した日産「GT-R(2020年モデル)」

 カーボンセラミックブレーキは、街乗り領域でも繊細なコントロール性と優しいタッチに感激。高性能ブレーキ特有の“鳴き”も、今回乗った限りは全く感じませんでした。

 アウトバーンでもその印象は変わりません。エアロデバイスによる空力操縦安定性とよく動くサスペンションの相乗効果で、手に汗に握ることなくクールに200km/hオーバーの“ハイスピードクルージング”を楽しむことができます。

今回の試乗車は、サーキット向けのアライメント値でしたが、それを差し引いても直進時安定性は非常に高いレベルでした。ちなみにアウトバーンの速度無制限区間での最高速チャレンジはメーター読みで308km/hを記録しています。そこからのブレーキングも絶大な信頼性を持っています。

 エンジンは従来モデルでは600ps/652Nmのパフォーマンスと引き換えに、実用域のレスポンスやターボラグなど、ある意味チューニングカーらしい荒々しさが残っていましたが、新型はハイスペックなのに滑らかで洗練された印象です。

 低速域のマナーも整えられた上に振動やノイズも抑えられた6速DCTの熟成も相まって、ストップ&ゴーも含めた実用域でもストレスなくスムーズに走らせることができます。

 ただ、高速域では6速だと巡航回転数が高くなってしまい、助手席との会話が大声になってしまうのが残念な所です。欲をいえば7速、8速と多段化を期待したい所ですが、それは現状では叶わぬ夢。ただ、ボディ剛性アップで音の伝達が変わったのかメカニカルノイズが減っており、結果的にエンジンの澄んだサウンドが心地よく聞こえるようになったのは嬉しい誤算です。

これがGT-Rの2020年モデル! 進化したポイントを画像で見る(36枚)

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