トヨタ・レクサス、国産最上級SUVはどっち? 「ランクル」と「LX570」の似て非なる個性とは
トヨタのランドクルーザーとレクサスのLX570といえば、プラットフォームを共用する国内最強のクロカンSUVです。トヨタのプレミアムブランドであるレクサス LX570は、ランドクルーザーとどのような差別化が図られているのでしょうか。
国内最強の本格プレミアムSUVである2車
人気が続いている各メーカーのSUVですが、日本のSUVも世界中で高い人気を得ています。そのなかでも、トヨタ「ランドクルーザー」とレクサス「LX570」は、日本がほこる2大フラッグシップSUVとして君臨し続けているクルマです。
両車は頑丈なラダーフレームに大排気量のV型8気筒エンジン。さらには希少となった副変速機とフルタイム4WDの機構をもち、都会にも映えるスタイリングでありながら、起伏の激しい悪路や荒野も難なく走破できてしまうオフロード性能も兼ね備えている「クロカンSUV」でもあります。
そしてこの2台の特徴といえば、同じプラットフォームをもつ兄弟車であることです。フロント、リアのデザインはブランドそれぞれのアイデンティティやキャラクターの違いが明確に表現されていますが、クルマをサイドから見たときには兄弟車の面影を感じることができます。
それでは、この2台の違いはいったいどこにあるのでしょうか。今回は、LX570と比較しやすいように、ランドクルーザーは最上級グレードのZXと仮定して話を進めていきます。
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トヨタ ランドクルーザーには、装備が簡素なグレード GX(473万9040円)から豪華さを全面に押し出したZX(684万7200円)まで4つのグレードが用意されていますが、レクサス LX570は1グレード(1115万円)展開となっています。
搭載されるエンジンは構造こそ同じV型8気筒自然吸気ですが、ランドクルーザーには4.6リッターから318馬力、460Nmを発生するエンジンが搭載され、 LX570は5.7リッターから377馬力、534Nmを発生するエンジンとなっています。
また、トランスミッションにも差別化が図られています。ランドクルーザーには、6速オートマチックトランスミッション(6 Super ECT)、LX570には8速オートマチックトランスミッション(8 Super ECT)が搭載されています。
車重はランドクルーザーでも2690kgありますが、LX570はそれを上回る2730kgです。しかし、ランドクルーザーよりもパワーのあるエンジンや多段化されたトランスミッションにより、LX570の方がパワフルで滑らかなドライブフィールを体感することができるでしょう。
本格クロカンSUVでもある両車は、副変速機構をもつ「マルチテレインセレクト」という走行モードの切り替えスイッチが付いています。
モードセレクタースイッチで、ROCK/ROCK&DIRT/MOGUL/LOOSE ROCK/MUD&SANDの5つのモードが切り替え可能で、路面の状況に合わせて最適な走行モードを選択可能です。L4モード時にはドライバーがアクセル/ブレーキ操作から解放される「クロールコントロール」も装備されており、この点ではランドクルーザーもLX570も同じです。
また、ドライブモードセレクトスイッチと連動して車高を+60mmから−60mmまで変化させる「4輪アクティブハイトコントロールサスペンション&アダプティブバリアブルサスペンションシステム」も両車に装備されています。悪路での走行性能については、ランドクルーザーもLX570もほぼ同じ性能と考えてよいでしょう。
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