なぜ即完売? 標準モデルよりかなり高額な限定車が人気な理由とは

メーカーしかできない大規模な改造が施されるのが大きな魅力

こうしたスポーティモデルの限定車の人気の理由は、やはり大改造されたその内容にあるといえます。

トヨタのFRセダン「マークX」最後の限定車「マークX“GRMN”」

 これらのクルマの改造は非常に大規模かつ高度なものです。カタログにある普通のクルマを買ってきて、街のカーショップなどで改造するのは難しく、可能だとしても非常にお金がかかるというものばかりなのです。

 たとえば、2019年発売された「マークX“GRMN”」でいえば、カタログモデルにない6速マニュアルトランスミッションが搭載されているし、ボディには全252カ所にもおよぶスポット溶接打点を追加しています。

 さらに、サスペンションには新開発のアブソーバーが採用されるなど、ノーマルを購入して同じような改造をほどこすことを考えれば、513万円がリーズナブルに思えるでしょう。

 また、人気が高ければ、当然、中古車の価格も高くなります。つまり転売しても“うま味”があるというわけです。

 ただでさえ、ほかとは違うという特別感がありながら、内容が充実して、しかも内容に対してリーズナブル。リセール面でも有利。これほど良いことばかりがあるからこそ、スポーティモデルの人気が高いというわけです。

 しかもメーカーとしては、人気モデルが生まれれば、それだけブランドのイメージもアップします。ユーザーもメーカーも、みんなが嬉しい、というのが限定モデルの魅力というわけです。

【了】

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