日中も「存在感」 ロウソク1440本分の光を放つ「デイライト」が普及する理由とは
「デイライト」と「フォグランプ」と「スモールランプ」の違いとは
「デイライト」と似たようなランプ類はいくつか存在します。なかでも、違いが分かりにくいのは「フォグランプ」と「スモールランプ(車幅灯)」です。それぞれには、どのような違いがあるのでしょうか。
フォグライトとは、前部霧灯と呼ばれ霧が発生した際に使用するものです。道路運送車両法の保安基準により、取り付け位置や数、発光色、スイッチのON/OFF状態が分かるなどの細かな条件が定められています。
フォグライトの点灯タイミングは、霧などの悪天候で視界不良などの際に使用し、クルマの前方下部を照らすようになっているのです。
もうひとつの、スモールランプは自車の存在を周りに知らせるために使用するライトですが、車幅灯とも呼ばれることから、対向車に対して車幅を知らせる役目も存在し、夜間に遠くから見てもクルマだと認識できるため、狭い路地などでのすれ違い時などに役立ちます。
日没時刻以後にフォグランプやスモールランプの点灯だけでの走行は、道路交通法上で無灯火運転となるため、早めのヘッドライト点灯が必要です。
また、2016年10月に道路運送車両の保安基準が改正され「オートライト」の搭載義務化が決定されました。適用時期は、「新型車(2020年4月以降)」、「継続生産車(2021年10月以降)」となります。
夕暮れから夜間にかけての安全性を向上するため、義務化された「オートライト」。同様に、「デイライト」は昼間の他車や歩行者などからの視認性向上を理由に解禁されました。
クルマや歩行者共に、安全な交通社会となるよう今後もさまざまな機能が増えていくかも知れません。
【了】
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