なぜ激減? 後方視界を確保する「リアワイパー」がセダンから消える理由とは
全セダンモデルにリアワイパーを採用するスバル
現行車種のセダンでは減りつつあるリアワイパーですが、セダンのラインナップすべてにリアワイパーを採用しているのが、スバルです。
スバルの国内セダンラインナップは、「インプレッサ G4」「レガシィ B4」「WRX」が存在し、グレードや仕様に関係なく全車標準装備しています。
スバルは、視界確保を優先した開発・設計を行っているため、対悪天候視界装備が充実しているのです。ほかにもリアウインドウデフォッガー(曇り防止機能)もスバル全車に装備されているほか、フォグランプも多くのモデルに装着されています。
視界性に対して、こだわりを持つ理由について、スバルの関係者は次のよう説明します。
「スバルは、寒冷地や積雪地といった地域で多く愛用されてきた歴史があります。そのため、雪国における操作性や快適性という部分に力を入れているのです。
とくに悪天候時には、視界がゼロに近い状況になる可能性もあり、ただワイパーを装備するだけでなく、「ワイパーデアイサー」といった凍結・解氷する機能も標準またはオプションで用意をしています。
この「ワイパーデアイサー」は、フォレスターには標準装備。XVにはオプションとなっていますが、96.1%のお客様が装着するほど、需要があります」
※ ※ ※
最近のクルマ業界では、先進安全技術が向上した結果、あらゆる面で安全性が高まっています。しかし、同じ安全という部分で「リアワイパー」が無く困っているユーザーも存在するようです。
また、ヘッドライトやドアミラーなどは年々進化し、なかでもレクサス「ES」には世界初採用された「デジタルアウターミラー」によって、ミラーレス化の第一歩ともいわれています。
ワイパーにおいても過去には、日産が風で汚れを取り除く技術を開発するなどの取り組みを行っていました。そのため、今後もなんらかの進化をしていくことが期待できそうです。
【了】