進化が加速! 国産の最新FFスポーツモデル5選

スポーティさと実用性も兼ね備えたコンパクトスポーツ3車

●日産「ノートNISMO S」

まさにワークスチューンが施された「ノートNISMO S」

 日産「ノート」は2005年にデビューしたグローバルに展開されたコンパクトカーです。初代は1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載した、比較的オーソドックスなモデルでした。

 2012年発売の2代目「ノート」では、1.2リッター直列3気筒直噴ミラーサイクルエンジンにスーパーチャージャーを組み合わせ、ダウンサイジングされました。

 現行の「ノート」といえばエンジンで発電した電力でモーターを駆動して走行する「e-POWER」搭載車が話題ですが、一方で、スポーツドライブを愛するドライバー向けに「ノートNISMO S」がラインナップされています。

「ノートNISMO S」専用の装備は多岐にわたります。チューニングコンピューター/エキゾーストシステム/サスペンション/フロント強化スタビライザー/ブレーキシステム/ボディ補強/ブリヂストン「POTENZA S007」タイヤなどにより、キビキビと走るコンパクトスポーツに仕上がっています。

 内外装では、エアダクト付きの専用フロントバンパーの採用や、260km/hスケールの「NISMO」ロゴ入りのメーターでスポーティさを演出しています。

 また、「ノートNISMO S」は、高圧縮比化し、ハイリフトカムシャフトの採用などのチューニングで140馬力を絞り出す1.6リッター水冷直列4気筒エンジンを搭載。これに5速MTが組み合わされ、パワーを使い切れる走りが楽しめます。

 「ノートNISMO S」は操る楽しさがある実用的なコンパクトカーとして、類まれな一台ではないでしょうか。

●スズキ「スイフトスポーツ」

軽量ボディにハイパワーなエンジンを搭載する「スイフトスポーツ」

 初代スズキ「スイフト」は2000年に「カルタス」の後継車として発売。88馬力の1.3リッター直列4気筒DOHCエンジンを「ワゴンRプラス」と共通のプラットフォームに搭載したクロスオーバーSUV風のルックスでデビューしました。

 2003年のマイナーチェンジでは115馬力を発揮する1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載し、専用サスペンション/ブレーキを搭載しエアロパーツを装着した「スイフトスポーツ」が誕生。低価格だったこともあり「モータースポーツ入門用」として広く受け入れられました。

 2017年発売の4代目「スイフト」の「スイフトスポーツ」では1.4リッター直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載し140馬力を発生させています。

 30mmワイド化されたトレッドや20mm拡幅したフェンダーによって、「スイフト」シリーズ唯一の3ナンバー登録となりますが、ボディ剛性の向上と軽量化を高い次元で両立したことで、6MT車で970kg、6AT車で990kgと軽量な車重を実現しています。

 モンロー製ストラット&ショックアブソーバーで締め上げられた足回りと、クロスレシオ化された6速MTを駆使してワインディングをドライブすれば、このクルマの楽しさがわかるはずです。価格は6MT車で183万6000円からと、内容に対してかなりお買い得感があるといえるでしょう。

●トヨタ「ヴィッツGR SPORT“GR”」

シャシ性能を重視した「ヴィッツGR SPORT“GR”」

 初代トヨタ「ヴィッツ」は、それまでの「スターレット」の実質的な後継車として1999年デビュー。70馬力の1リッター直列4気筒エンジンを搭載するベーシックコンパクトカーですが、衝突安全性能や環境性能の高さ、室内空間の広さが高く評価され、国内外問わず人気車種となりました。

 これまでも「RS」というスポーティグレードが用意されていましたが、現行モデルは欧州仕様の「ヤリス」が世界ラリー選手権で活躍しているのを受け、2017年に新たなスポーティグレードの「GR SPORT“GR”」が登場します。

 109馬力を発揮する1.5リッター直列4気筒エンジンは数値だけを見ると平凡ですが、ローダウンされた“GR” 専用チューニングの足回りには、減衰力を高めたショックアブソーバーや専用ブレーキキャリパーとスポーツブレーキパッドが採用され、さらにシャシの各所に剛性アップが施されています。

 なお、「GR SPORT“GR”」は幅広な205/45R17タイヤを収める都合上、最小回転半径5.6m(「マークX」でも2WD車は5.2m)となっていますので、「ヴィッツ」のコンパクトさを求めて買うと狭い駐車スペースなどで苦労することがあるかもしれませんので、ご注意を。

【了】

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