進化が加速! 国産の最新FFスポーツモデル5選

いま販売されているクルマの多くはFF車です。FFには室内が広くでき、走りも安定志向というメリットがありますが、一方でスポーツドライブにも適しています。そこで、FF車の中から最新の国産スポーツ車を5台ピックアップして紹介します。

前輪駆動の最新スポーツ車5選

 FF(フロントエンジン・フロントドライブ)は1970年代から広がり始め、いまでは軽自動車から中型モデルはFFが主流となっています。

「シビックタイプR」はこれまでもFFスポーツ車の概念を塗り替えてきた

 FFは重量物であるエンジン、トランスミッションなどが一ヶ所に集まることから駆動輪に高い接地性が発揮され、さらに広い室内空間を得られるというメリットがあります。ここまで普及している現状では、FF車にしか乗ったことがないドライバーも多いのではないでしょうか。

 また、FFの特徴としてタイヤのグリップレベルを超えなければ、フロントタイヤが操舵されている方向にクルマを引っ張ってくれるので、安定した走りができます。

 一方で、後輪駆動車や4WD車とは明確に異なるFFならではのスポーツドライブも、持ち味のひとつです。技術の進歩でFF車に付きモノだったアンダーステアや、急激なタックインは鳴りを潜め、より気持ちよい走りが可能になりました。

 そこで、FF車の中から数少ない最新の国産スポーツ車を5台ピックアップして紹介します。

●マツダ「デミオ 15MB」

モータースポーツベース車両の「デミオ 15MB」

 マツダ「デミオ」は1996年に「小型ステーションワゴン」として発売。スペースと実用性の確保を追求した設計でしたが、2002年に登場した2代目からは1.5リッター車にはスポーティグレードの「SPORT(スポルト)」もラインナップしました。

 現行モデルは2014年に発売され、2015年に「15MB」が追加ラインナップされました。

「デミオ 15MB」は他車にはない特殊なグレードで、モータースポーツを気軽に楽しむために設定されました。「MB」は「モータースポーツベース」という意味があります。

 プレミアムガソリン仕様となっているエンジンは、1.5リッター直列4気筒で、ノーマル車から6馬力アップした116馬力を発揮。これにギア比を最適化した6速MTのみが組み合わされます。

 また、前後のブレーキは大径化され、あらゆるシーンで思い通りの走りを発揮できるように作られています。

 価格は156万600円と他車に比べて低価格で、装備は簡素化されていますが、数々の安全装備やエアコン(マニュアル)も搭載されていますので、モータースポーツ入門はもちろんスポーツドライブ、普段使いも問題ありません。

●ホンダ「シビックタイプR」

国内におけるFF車のトップランナー「シビックタイプR」

 現行のホンダ「シビック」は、1972年発売の初代「シビック」から数えて10代目に当たります。

 歴代「シビック」は国内外のレースに積極的に参戦し、スポーティなイメージがありましたが、1997年には1.6リッターとしては驚異的な185psを発揮するエンジン搭載の初代「シビックタイプR」がデビューし、FFスポーツとしての地位を盤石にしました。

 2017年にデビューした現在の「シビックタイプR」は、2015年に発売された10代目「シビック」をベースにしたものではなく、設計段階から通常の「シビック」と「タイプR」を同時開発することで、走行性能アップと実用性を高めたといわれています。

 現在の「シビックタイプR」に搭載されるエンジンは2リッター直列4気筒VTECターボで、最高出力は320馬力と強力です。

 ギア比のローギアード化と、減速時にエンジン回転数を自動に同調させ「ヒール&トウ」を不要とする「レブマッチシステム」が組み合わされた6速MT、サスペンション形式の変更などにより、先代の「シビックタイプR」に続いてドイツ・ニュルブルクリンク北コースで「FF市販車世界最速」のタイムを記録しました。

 このように驚異的なパフォーマンスを誇る「シビックタイプR」の価格は450万360円(消費税込、以下同様)と、かつての国民車イメージが強い方は「もはや『シビック』の値段じゃない」と嘆くかもしれませんが、それだけの性能を備えたクルマといえるでしょう。

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