シンプル・イズ・ベストな選択 100万円台前半のベーシックカー5選
バリエーション豊富な「ヴィッツ」
●トヨタ「ヴィッツ」
初代「ヴィッツ」のデビューは1999年と、もう20年前になります。コンパクトカーとして優れたパッケージングと走りのよさで、またたく間にトップセラーとなり日本カーオブザイヤーも受賞しています。そのコンセプトを受け継いだ現行モデルは3代目になります。
「ヴィッツ」のバリエーションは多く、ハイブリッドもラインナップしていますが、最廉価の「1.0F“Mパッケージ”」では価格が118万1520円になります。
エンジンは「パッソ/ブーン」に搭載されている1リッター直列3気筒で、出力も同様の69馬力を発揮。車重は「パッソ/ブーン」より大人ひとり分にあたる60kg重い970kgなので、その影響は避けられないでしょう。
ただ「ヴィッツ」は1.5リッターエンジンを搭載するグレードもあるので、それを受け止めるシャシ性能を考えると、1リッター車では余裕ある設計だという考え方もあります。
また、全幅が1695mmと5ナンバー枠いっぱいとなっているので、居住性については他の4車種に対してアドバンテージがあります。
しかし、アイドリングストップ機能がないため、燃費は21.6km/Lといまでは平凡な値に。燃費を重視したいユーザーはハイブリッドという選択肢もありますが、ベーシックグレードでも頑張ってほしいところです。
【了】