シンプル・イズ・ベストな選択 100万円台前半のベーシックカー5選
海外生産のベーシックカー2台
●三菱「ミラージュ」
三菱「ミラージュ」は昨年、初代が誕生して40年周年を迎え、現行モデルは6代目になります。
先代「ミラージュ」は2000年に一旦生産が終了し、2012年に1ランク下の車格の新型「ミラージュ」として復活しました。新興国向けエントリーカーとして開発され、生産はタイで行なわれおり、日本を含め各国に輸出されています。
グレードは装備の違いでふたつ用意され、価格は廉価版の「M」で138万240円です。
エンジンは1.2リッター直列3気筒で78馬力を発揮し、CVTを介して900kgの軽量な車体を走らせるのに十分な値ですが、燃費は23.8km/Lとライバルから見劣りしてしまい、基本設計の古さは否めません。
必要な装備は当然そろっていますが、先進安全装備が他車ほど充実していないのも残念です。
●日産「マーチ」
現行モデルの日産「マーチ」も「ミラージュ」と同様にタイで生産されています。発売は2010年と、すでに9年目に突入し、先代以上のロングセラーになってしまいました。
最廉価のグレードは「S」で115万1280円と、今回紹介した5車種のなかだけでなく、すべての登録車のなかでもっとも安いクルマとなっています。ちなみに発売当初は100万円を切る99万9600円で販売され、話題になりました。
エンジンは1.2リッター直列3気筒で79馬力を発揮。燃費は「S」グレードの場合アイドリングストップ機能がないため、21.4km/hとベーシックカー基準では悪いと言わざるを得ません。
ただ「マーチ」には1.5リッター5MTの「NISMO S」というスペシャルなグレードがあるので、数少ないホットハッチとして貴重な存在といえます。