トヨタ 新型「スープラ」400万円台で出る? 86ユーザーが手の届く範囲の価格に すでに北米は兄弟車BMWより超安い

80型と呼ばれる先代が生産を終了してから17年。多くのクルマ好きが待ち望んでいた新型「スープラ」が発表されました。しかし価格などの情報は、今年の春といわれている正式な国内発表まで待つしかありません。そこで気になるポイントを開発責任者の多田氏にうかがいました。

クルマ好きが待ち望んだ新型「スープラ」 兄弟車BMW「Z4」との違い

 80型と呼ばれる先代が生産を終了してから17年。多くのクルマ好きが待ち望んでいた新型「スープラ」が発表されました。ただし、現時点で公開されているのはこれまで偽装のためのラッピングが施されていたスタイルと、日本仕様のスペックの一部のみ。価格などの情報は、今年の春といわれている正式な国内発表まで待つしかありません。

 筆者(工藤貴宏)は、新型スープラのお披露目の場となった北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)の会場で、開発責任者の多田哲哉氏に話を伺うことができました。多田氏の言葉をヒントにしながら、新型スープラの気になるポイントを考察してみたいと思います。

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トヨタが17年ぶりに復活させた新型「スープラ」(撮影:デトロイトモーターショー2019)

 現時点で発表されているスペックを見ると、トランスミッションは全グレードが8速ATとなっています。このATユニットはZF社製で、BMWがZ4に採用するものとメカニズムは同じですが「制御は異なります。トヨタでスポーツATを開発している人間も加わって変速にかかる時間も短くし、気持ちのいい走りができるように仕上げた」と多田氏はいいます。

 企画段階ではDCT(デュアルクラッチトランスミッション)も検討したようですが、「DCTには経年劣化などいくつかのデメリットがあるし、ATを使う決定打となったのはDCTよりも重量が軽いこと。DCT以上走りが爽快で軽いのならば、ATのほうがいい」(多田氏)と理由を教えてくれました。採用されているATは8速ですが、従来の6速ATに比べてかなり軽く作られているという情報もあります。

 しかし、多くの人にとってもっと気になるのは、「MT(マニュアルトランスミッション)が用意されるのか?」ということではないでしょうか。これについて、現在のところ正式な情報は公開されておらず、少なくとも発売時にMTは用意されません。

 以前、スープラのプロトタイプを取材した際、多田氏が「MTも試乗した」とコメントしていることから、新型スープラにはMTの試作車両が作られていることは間違いありません。スープラに搭載するBMW製の6気筒3リッターツインターボエンジンは「B58」と呼ばれるものですが、このエンジンはBMW 2シリーズにMTとの組み合わせで搭載されています。つまり、スープラへの搭載にあたってもメカニズム的には問題ないはずです。

 今回、デトロイトショーでも念を押すように多田氏に尋ねたところ、「MTを求める声が多いのは知っています。ですが、ATが気持ちよく走りますからまずはATに乗ってみてください」というのみ。MT搭載については肯定も否定もしませんでした。

 また、多田氏は「デビューしてからもしっかりと進化させていく」と宣言しています。そのことも含めてか判断すると、当初はATのみですが、追ってMTも追加されると期待したいところです。

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