なぜ作った? ホンダがママの悩みを解決する“ぬいぐるみ”が凄いと話題 「NSX」で泣く子が黙る!?
ホンダが赤ちゃんを泣き止ませるぬいぐるみを開発しました。なぜホンダがぬいぐるみを開発したのでしょうか? ヒントはクルマのエンジン音にありました。
ホンダ「NSX」がお母さんの悩みを解決する!?
外出中に赤ちゃんが泣いてしまい、苦労したことがあるというお母さんも多いのではないでしょうか。赤ちゃんが泣くことを心配して、外出が億劫になってしまうお母さんも多いそうです。
ホンダは、そんなお母さんの悩みを解決するぬいぐるみを開発しました。なぜホンダがぬいぐるみを開発したのか? 赤ちゃんとホンダには意外な関係がありました。
胎児がお母さんのお腹の中で聞いていた音には、赤ちゃんを鎮静させる効果があるそうなのですが、ホンダはこの胎内音とクルマのエンジン音は近い周波数を含んでいることに目を付けました。エンジン音を聞いた赤ちゃんが泣き止むかという実験を行ったところ、12人中11人に効果があったそうです。
そこで製作されたのが、赤ちゃんを泣き止ませるぬいぐるみ「Honda SOUND SITTER(ホンダ サウンド シッター)」です。赤いパイル地で作られたクルマ型のぬいぐるみは触り心地がよく、赤ちゃんが抱きしめることを想定して小さめに作られており、内蔵されたスピーカーから遠隔操作(スマホアプリでON/OFF)でクルマのエンジン音を鳴らすことができます。
どのクルマのエンジン音が良いのか30車種を検証したところ、2016年にデビューした「NSX」のエンジン音が最適だということがわかったそうです。ちなみに、最終候補には「インテグラ タイプR(2001年式)」と「S2000(1999年式)」も残っていたそうです。
「ホンダ サウンド シッター」を実際に鳴らしてみると、可愛らしいフォルムからは想像できないような本格的な「NSX」のエンジン音が発せられます。これは、クルマ好きのお父さんにとっても魅力的な商品なのではないでしょうか。
実際に体験したお母さんたちからは、「音の出るおもちゃは音量も大きかったりで、なかなか持ち歩けないのですが、こういうタイプなら安心して持ち歩けると思いました。リアルなエンジン音がいいですね!」、「もともと車が好きで、まさにドンピシャでした。エンジン音が心地いいようで、ずっと離さずにぎゅっと抱いていてくれました。これがあれば、どこに行くにも楽になりそうです」と好評でした。
こんなスゴイ効果がある「サウンド シッター」ですが、残念ながら販売されていません。今後の市販化の可能性をホンダに聞いたところ、「現状では市販化の予定はありませんが、お客さまの声を聞きながら、今後のことは検討していきます」とのこと。
こんなに可愛くて効果絶大なぬいぐるみと一緒に育った子は、将来クルマ好きになるはずです。今後の市販化に期待したいですね。
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