購入時より高値となるクルマが存在? 背景には国産スポーツカーの海外流出も
高額査定を狙うなら、年式やグレードに注意
売却する際に、Webで買い取り相場を確認すると、購入時よりも高い金額が表示されていました。しかしながら過走行車なので、単に走行距離の数値だけで判断する業者には敬遠されてしまいます。
そこで、査定士がクルマを見に来る買取業者に査定を依頼したところ、購入時よりも高い110万円の価格提示があり、即決で売却を決意。
査定した買取店の担当者も「初期型のFD3S型(アンフィニRX-7)なら高くても40万円しかつけられないが、最終型なら中古車販売店での店頭価格は150万円を超えることもあります。今となってはタマ数(流通車両数量)が減ってきているので最終型は過走行車でも引きが強いから、買い取り業としても手離れがいいクルマです」と教えてくれたそうです。
高値の査定を受けるために、不正改造などを施したクルマではないことはもちろんですが、気をつけなくてはいけないのが年式やグレード(特に馬力などのスペック差がある場合)によって価格に大きな差が出てくるようです。
例えば「スカイライン(R32型)」でもトップグレードの「GT-R」は高値で取引されていますが、それ以外のグレードはほとんど値がつきません。もしこれから国産スポーツカーを購入しようと思うのであれば、そういう点も考慮してみてください。
冒頭にも書きましたが、アメリカへの国産スポーツカーの輸出は増加する一方です。特にアメリカ市場に正規輸出されていなかったクルマは高値がつくことから、買い取り業者も高額で引き取っています。
前述の「スカイラインGT-R」もR32型のみならずR33型、R34型までの直列6気筒「RB26DETT型」エンジン搭載車は国内でも人気も高く、すでに価格は高騰しています。
「GT-R」を専門に扱う中古車店の方に話を聞いたところ、数年前から外国人のバイヤーが来るようになったものの、最近は価格が高騰しすぎてタマも減ってきたため、バイヤーの来訪や問い合わせも少なくなってきたようです。
しかし、R33型(GT-Rは1995年発売)、R34型(GT-Rは1999年発売)も25年ルールが適用されるとアメリカへ高値で輸出され、さらに国内の相場が上がってしまうかもしれません。
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