トヨタ「プリウス/プリウスα」“21世紀に間に合った”ハイブリッドカー 車名の意味や中古情報を紹介
「プリウスα」や「プリウスPHV」の追加で話題をさらった3代目が登場
●3代目プリウス(2009年から2015年)
先代モデルのトライアングル・シルエットを受け継ぐ3代目「プリウス」は、2009年に登場。エンジンをそれまでの1.5リッターから1.8リッターへと拡大し、モーターにも改良が施されたこのモデルは歴代最高となる燃費38km/L(10・15モード)を実現しています。
太陽電池をルーフに搭載し、その電力で駐車中の車内の換気を行なうソーラーベンチレーションシステムの装着車も登場した3代目「プリウス」は、2011年12月のマイナーチェンジに伴い、派生車種である「プリウスα」も誕生。
2012年にはプラットフォームやパワートレインを共有するプラグインハイブリッド「プリウスPHV」も登場していますが、このモデルでは充電電力のみで約26kmの走行が可能とされました。
ボディサイズはほぼ従来のまま、プラットフォームの最適化やハイブリッドバッテリーの小型化・配置の工夫などで、快適な室内空間を実現した3代目「プリウス」の中古車両本体価格は24万円台から360万円台(カスタム車含む)で、スマッシュヒットを記録したモデルだけにその残存数もかなり多く存在しています。
●4代目プリウス(2015年から現在)
2015年に登場した4代目「プリウス」は、発売から約1ヵ月で10万台の受注を記録した同シリーズの最新モデルです。その燃費も40.8km/L(JC08モード)とさらに向上が図られています。
また、2/3代目で採用されたトライアングル・シルエットを踏襲しつつも、優れた空力特性を得るためにエッジの効いたアグレッシブなデザインを取り入れた4代目「プリウス」は、アルミの反射層に顔料の透過層を重ねる最新技術を使用した3種類の新色ボディカラーを用意。
2017年2月にはプラットフォームを共有する「プリウスPHV」がフルモデルチェンジし、同年の11月には派生車種の「プリウスα」にも改良が加えられるなど、4代目「プリウス」とその系列モデルは今なお進化を遂げています。
最新型のこのモデルは現行車だけにその中古車両本体価格も高く、130万円台から400万円台(カスタム車含む)の車両が多いようです。
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エコ思考のイメージが強い「プリウス」系モデルですが、2018年10月現在、「プリウスPHV」、「プリウスα」では幅広くモータースポーツ活動を行う「トヨタ・ガズー・レーシング」による「GRスポーツ」もラインナップされています。
常にハイブリッド車の指針となる存在であり続ける「プリウス」が、今後どのような進化を遂げるか期待が掛かります。
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