トヨタ「プリウス/プリウスα」“21世紀に間に合った”ハイブリッドカー 車名の意味や中古情報を紹介

1997年に登場したトヨタ「プリウス/プリウスα」は、ハイブリッド車の先駆けであり、世界各国で高い支持を得ている日本を代表するクルマの一つです。今回はそのトヨタ「プリウス/プリウスα」歴代モデルの燃費や中古相場などをお伝えしていきます。

「21世紀」を見据えて開発されたトヨタ「プリウス」、その変遷とは?

 ラテン語で「~に先立って」という意味を持つ車名が与えられたトヨタ「プリウス」は、1997年にハイブリッド・モデルの先駆けとして発売され、2012年からはプラグインハイブリッドカーの「プリウスPHV」も市販化されました。

 また、2011年には派生車種である「プリウスα」もリリースされていますが、今回は「プリウス/プリウスα」の歴代モデルそれぞれの特徴や燃費、中古相場についてご紹介していきます。

1995年に登場した「プリウスコンセプト」

●プリウスコンセプト(1995年)
 21世紀をリードする画期的な燃費向上への取り組みの一貫とし手掛けられ、1995の東京モーターショーでその姿を公開した「プリウスコンセプト」は、エンジンや駆動系の高効率化、エネルギー回生、停車時のエンジン停止などの機能を採用することで、当時の同クラスにおいて約2倍となる燃費30km/L(10・15モード)を目指し開発がスタートしました。

「プリウスコンセプト」では、助手席およびリヤシートに備えられた組み込み式チャイルドシートや、ドームランプに設置された4方向のセンサーから発信されるマイクロ波により、駐車中の車内への侵入者感知システムを搭載するなど、その珍しい装備でも話題を呼んでいます。

●初代プリウス(1997年から2003年)
 発売当初の「21世紀に間に合いました」というキャッチコピーで注目を浴びた初代「プリウス」は、ガソリンエンジンと永久磁石式モーターを備えた“THS”(トヨタハイブリッドシステム)の採用により、コンセプトで掲げた同クラス車の約2倍の燃費28km/L(10・15モード)を達成。

1997年登場の初代「プリウス」

 制動時のエネルギー回収量を増加させるなどのマイナーチェンジを繰り返すことで、最終的にはその距離を31 km/L(10・15モード)まで向上させています。
 
 また、車体のデザインは歴代「セリカ」などを手がけてきたトヨタのアメリカのデザインスタジオ「CALTY」が担当しており、空力性能を高めつつも「新しい立体感の創造」をテーマに、次世代を感じさせる斬新なセダン・モデルとして構築されました。
 
 その他、視認性を向上させるべくデジタルメーターやディスプレイをダッシュボードのセンターに配置するなど、斬新な試みを取り入れた初代「プリウス」の中古車両本体価格は7万円台から60万円台となっています。

●2代目プリウス(2003年から2009年)
 エンジンの高回転化やモーターの出力を50%アップさせた“THSII”を採用することで、先代を上回る燃費35.5km/L(10・15モード)を達成した2代目「プリウス」は、先代から大きくフォルムを変え、5ドアハッチバックとして生まれ変わりました。

 この2代目「プリウス」では車幅を30mm拡大することで、日本の3ナンバーの車格へとサイズアップ。「トライアングル・モノフォルム」と名付けた、キャビンを中心に三角形を描くエクステリアデザインとすることで、優れた空力性能とゆとりある室内空間が実現されています。

 ステアリングを操作することなく後退駐車できるシステムが「インテリジェントパーキングアシスト」など、当時の最先端技術搭載で大ヒットを記録した2代目「プリウス」は、2009年に3代目が登場してからもビジネスユーザー向けに特化した新グレード「EX」を2011年まで販売。

「プリウス」というブランドを不動の地位に導くキッカケとなった2代目の中古車両本体価格は現在、7万円台から180万円台(カスタム車含む)と開きがありますが、大ヒットを記録したモデルだけに残存数も比較的多く残っているようです。

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