「330馬力超え」の“直4”エンジン搭載! 新型「4WD“スポーツカー”」登場! GRカローラより“ちょっと小さな”全長4.3mサイズ! 内装を刷新した新たなアウディ「S3」独国モデルに注目
アウディは2026年6月23日、コンパクトカー「A3」シリーズのアップグレードを発表しました。高性能モデル「S3」も新インテリアと先進運転支援を得て、どう進化したのでしょうか。
“高性能コンパクト”が中身から進化
アウディは2026年6月23日(現地時間)、コンパクトカー「A3」シリーズのアップグレードを発表しました。
今回の刷新は、湾曲した新ディスプレイを中心とするインテリアの再設計と、拡充された先進運転支援システムに焦点を当てたものです。
A3ファミリーには、スポーツバックやセダン、クロスオーバー風モデルの「A3 allstreet(オールストリート)」といったボディタイプに加え、ガソリン/ディーゼル、プラグインハイブリッド、高性能モデルの「S3」「RS 3」がそろいます。
なかでもS3は、RS 3に次ぐ高性能モデルとして位置づけられるハイパフォーマンスコンパクトです。今回のアップグレードで、走りの要はそのままに、装備が大きく進化しました。
S3のパワートレインは、2リッター直4ターボ「TFSI」です。最高出力は333ps、最大トルクは420Nmで、0-100km/h加速は4.7秒、最高速度は250km/hに制限されています。

このエンジンは、2024年のS3改良時に従来比で23ps・20Nm引き上げられたもので、最大トルクは2100〜5500rpmという幅広い回転域で発生します。
駆動方式は「クワトロ(quattro)」の四輪駆動で、「トルクスプリッター」を組み合わせます。これは後輪間でトルクを無段階に配分する技術で、俊敏性と安定性の両方を高めます。
S3スポーツバックのボディサイズは、全長4351mm×全幅1816mm×全高1425mmです(セダンなどボディタイプにより異なります)。これは、国産の本格4WDスポーツの代表格であるトヨタ「GRカローラ」(全長4410mm×全幅1850mm×全高1480mm)よりもわずかにコンパクトなサイズで、日本の道路事情でも扱いやすそうなサイズ感に収まっています。
今回の改良で最も大きく変わったのがインテリアです。A3シリーズは完全に新しいコックピットレイアウトを採用しました。
その中心となるのが湾曲ディスプレイで、11.9インチのアウディバーチャルコックピットと12.8インチのMMIタッチディスプレイで構成されます。
ダッシュボードも刷新され、装飾インレイが従来より幅広くなり、メータークラスターから助手席ドアまで連続する水平基調のラインを生み出しています。
先進運転支援システムも大幅に拡充されました。アウディは主要システムを「テック(Tech)」「テックプラス(Tech plus)」「テックプロ(Tech pro)」という新たな3段階のパッケージ構成にまとめています。
中核となる「アダプティブクルーズアシストプラス」は、アダプティブクルーズコントロールと最高210km/hまでのアクティブレーンガイダンスを組み合わせます。AT搭載車では道路標示や周囲の交通を考慮して縦方向・横方向を支援し、高速道路ではウインカー操作で自動レーンチェンジにも対応します。
新機能として、赤信号での自動ブレーキにも対応し、完全停止していない状況で信号が青に変われば自動的に発進します。
さらに、縦方向・車線維持支援には初めてスウォームデータも活用。平均速度への調整に加え、オンラインデータにより、車線が見えない場面でも車線維持を支援できるとしています。
駐車支援も進化しています。4つの広角サラウンドビューカメラが車両周辺の360度映像を生成し、MMI上に3Dで表示。バーチャルな俯瞰視点なども選べます。
「パークアシストプラス」および「パークアシストプロ」は、カメラで駐車枠を認識し、クルマ自身がステアリング、加減速、ブレーキ、シフト操作を担いながら駐車スペースへの出し入れを行います。
パークアシストプロにはリモート機能も含まれ、ドライバーはmyAudiアプリを使って車外から駐車操作を開始できます。
新機能の「トレーンドパーキング」は、特定の駐車操作をクルマが記憶する仕組みです。入りにくいガレージなどでも一度覚えさせれば以降は自動で駐車・出庫でき、最大5つ・50mまでの操作を保存できます。
外観では、S3とRS 3はシングルフレーム内の専用バッジと固有のデジタルデイタイムランニングライトシグネチャーで見分けられます。
RS 3が現行世代の開始以来、チェッカーフラッグ柄でスポーティさを表現してきたのに対し、S3は今回、独自のシグネチャーを得ました。マトリクスLEDヘッドライトでは、4種類のデイタイムランニングライトをMMIで選択できます。
新機能を搭載したA3シリーズは、2026年9月中旬からディーラーで販売される予定です。
ドイツでの価格は、S3が5万7200ユーロ(約1060万円 ※2026年7月中旬時点、以下同)から、A3スポーツバックが3万1850ユーロ(約590万円)から、RS 3が6万8500ユーロ(約1269万円)からです。
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333psのターボとトルクスプリッターという走りの核はそのままに、湾曲ディスプレイの新インテリアと先進運転支援で完成度を高めたS3。速さと日常の使いやすさを兼ね備えた高性能コンパクトが、より賢く快適に進化しました。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。











































