新「4ドア“4WD”スポーツカー」世界初公開! “斬新”すぎるデザインがカッコいい!? 次期“M3”を予感させるBMW「Mコンセプト ノイエ・クラッセ」仏国で発表
独BMWのハイパフォーマンスカー部門であるBMW Mは2026年6月12日、次世代の電動ハイパフォーマンスモデルのデザイン言語を示すコンセプトカー「Mコンセプト ノイエ・クラッセ」を世界初公開しました。Mの最新コンセプトは、どのようなクルマなのでしょうか。
4モーター搭載の次期「M3」!?
独BMWのハイパフォーマンスカー部門であるBMW Mは2026年6月12日、次世代の電動ハイパフォーマンスモデルのデザイン言語を示すコンセプトカー「Mコンセプト ノイエ・クラッセ」を世界初公開しました。
同車は、フランスで開催された耐久レース「ル・マン24時間レース」の会場で披露されたモデルです。
BMW Mが今後展開していくEV(電気自動車)時代の高性能モデルを示すコンセプトカーであり、4ドアでありながらスポーツカーらしい性能やデザインを追求した一台といえます。
市販モデルについての詳細は明らかにされていませんが、次世代のMモデル、なかでも次期「M3」を予感させる存在としても注目されています。
BMW Mはこれまで、モータースポーツで培った技術を市販モデルへとフィードバックすることで、数多くの高性能車を生み出してきました。
今回のMコンセプト ノイエ・クラッセも、「サーキットで生まれ、ストリートで作られた」というMの思想を受け継ぎながら、モータースポーツ由来のデザインやテクノロジーを次世代EVへと落とし込んでいます。
エクステリアは、筋肉質なショルダーセクションやワイドなホイールアーチなどにより、一目でMモデルと分かる力強いプロポーションが特徴です。一方で、フロントマスクはこれまでのBMWのイメージを大きく変える大胆なデザインとなっており、好みが分かれそうな強い個性を放っています。

フロントエンドには、前方へ傾斜した伝統的な「シャークノーズ」を採用。ヘッドライトとキドニーグリルは、ひとつのユニットとして一体的にデザインされました。
さらに、レーシングマシン「BMW M Hybrid V8」から着想を得た、深みのある発光エフェクトを持つ「Mイエロー・ライト」も新たに採用しています。
このイエローのライトアイコンは、今後のBMW Mモデルにおける新たなシグネチャーになる予定とされており、モータースポーツとのつながりを強く印象づけるポイントとなっています。
また、V字型のフロントボンネットには特徴的なエアアウトレットを配置。電動ドライブトレインの冷却をサポートする役割を持たせています。空力性能も徹底的に追求されており、ドアミラーにはBMW Mを象徴するカラーをあしらった新解釈の「Mエアロ・ドアミラー」を採用しました。
独特な形状とすることで、視覚的なインパクトだけでなく、空気の流れを整える機能も与えられています。
フロントバンパーやリアエプロンには、高速セーリングボートの三胴船からヒントを得た「トリマラン」スタイルのデザインを採用。立体的でメカニカルな造形により、次世代Mモデルらしい先進性と、空力性能を意識した機能的な外観を両立しています。
リアまわりでは、大型のダックテールスポイラーが目を引きます。このスポイラーは、リアアクスルのダウンフォース向上に寄与するもので、クリーンな面構成のなかに強いアクセントを加えています。
さらに、フロントとリアには立体的な「トラック・ライト」も備わり、従来のBMW Mとは異なる新しい表情が与えられました。

ボディカラーには、新開発のメタリックペイント「モンツァ・レッド」を採用しています。足元には、赤と青で色分けされたセンターロック式ホイールを装着し、BMW Mやモータースポーツとのつながりを視覚的に表現しました。
また、フロントスプリッターやボンネットのエアアウトレット、ディフューザーには、天然繊維を用いた複合素材「ナチュラルファイバーコンポジット」を採用しています。
さらに、Mブランディングが施されたルーフグラフィックにも同素材を用いるなど、先進素材の活用も特徴となっています。
インテリアは、次世代EVらしいシンプルな構成としながら、ドライバーを中心に据えたスポーティな空間に仕立てられました。車内には、新開発のバケットシートを4席配置。各シートには天然繊維の構造材を内蔵し、「バサースト・ブルー」と「ベリー・レッド」の2トーン・メリノレザーで仕上げられています。
さらに、サーキット走行を想起させる赤い5点式シートベルトを採用。コンセプトカーでありながら、モータースポーツとの関係性をインテリアでも強く表現しています。ステアリングホイールやドアパネル、ロールバーには、Mモデルとして初採用となる高品質なブラックのヌバックレザーを使用しました。
また、浮遊感のあるダッシュボードにはブラックのニット素材を用い、M専用の六角形バックライトも組み込まれています。
センターコンソールまわりやMステアリングのシフトパドル、デジタルディスプレイには赤いアクセントが配され、コクピット全体でパフォーマンスモデルらしさを演出しています。
注目のパワートレインには、新開発の「BMW M eDrive」コンセプトを採用しました。
4基の電気モーターを搭載し、高性能コンピューター「Heart of Joy」に組み込まれた中央制御ソフトウェア「BMW M Dynamic Performance Control」によって統合制御します。
このシステムにより、各ホイールの駆動力や制動力を個別にコントロールすることが可能となり、従来の内燃機関モデルとは異なる高度なドライビングダイナミクスを実現するといいます。
加えて、高い回生性能や限界域までの最適なトラクション、ダイレクトなレスポンスも追求されています。
安全性と運動性能を高次元で両立させる点も、次世代Mモデルらしい特徴といえるでしょう。

さらに、800Vの高電圧テクノロジーと、100kWhを超える大容量の高電圧バッテリーを搭載しています。第6世代の円筒形セルをMモデル向けに最適化して組み合わせることで、モーターへの高い電力供給と充電時の高出力化に対応。
高電圧バッテリーのハウジングは前後アクスルと構造的に統合されており、走行性能にも貢献する設計とされています。
なお、具体的なスペックは、現時点では明らかにされていません。ただし、4モーター、800Vシステム、100kWh超のバッテリーを組み合わせる構成から、Mモデルにふさわしい高いパフォーマンスが期待されます。
モータースポーツの伝統を、最先端のEVテクノロジーで再解釈したMコンセプト ノイエ・クラッセ。
デザイン面でもメカニズム面でも、これからのBMW Mが目指す方向性を示す重要なコンセプトカーといえそうです。
※ ※ ※
Mコンセプト ノイエ・クラッセの市販化時期や価格などは、現時点では明らかにされていません。
ただ、BMW Mが電動化時代においても“走りの楽しさ”を重視していく姿勢を明確に示したモデルであり、今後登場する次世代Mモデルへの期待が高まります。
Writer: くるまのニュース編集部
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