人気「コンパクトハイトワゴン」を徹底比較! 小回り&ターボ”のトヨタ「ルーミー」か、“リッター22km×新エンジン”のスズキ「ソリオ」か 似ているようで違う2台の特徴とは?
コンパクトハイトワゴンとして高い人気を誇るトヨタ「ルーミー」とスズキ「ソリオ」。サイズも形も似ている2台ですが、パワートレインや装備をのぞくと意外な個性が見えてきます。いったいどのような違いがあるのでしょうか。
似て非なる人気者、ルーミーとソリオの個性を比べてみた
軽自動車より広く、ミニバンより扱いやすい”ちょうどいいサイズ”で人気を集めるコンパクトハイトワゴン。その代表格が、トヨタ「ルーミー」とスズキ「ソリオ」です。

形もサイズも似ている両車ですが、成り立ちや中身を比べると、それぞれに異なる個性が浮かび上がってきます。
ルーミーは2016年11月に登場したトール2BOXで、ダイハツ「トール」のOEMモデルです。スバル「ジャスティ」も兄弟車として展開されてきました。
最新モデルは2024年12月に一部改良を受け、全車に9インチディスプレイオーディオとバックカメラを標準装備しました。
いっぽうソリオは、1997年にデビューした「ワゴンRワイド」を起源とするモデルです。その後の改良で「ワゴンR+」「ワゴンRソリオ」と名を変え、2005年に「ソリオ」として独立。現行モデルは2020年に登場しました。
ソリオは2025年1月16日に一部仕様変更を受け、フロントマスクの刷新と、スイフトにも搭載されたZ12E型エンジンおよびCVTの採用などを実施しました。
スズキはこの改良を「一部仕様変更」と表現しており、安全機能や快適装備も拡充されています。なお、ソリオは三菱に「デリカD:2」として供給されています。
●外観/内装デザイン
ルーミーは大型のフロントグリルで存在感を高めているのが特徴です。カスタムモデルはメッキ仕様の大型グリルを採用し、インパクトをさらに増しています。
インテリアは水平基調のダッシュボード中央にディスプレイを配置し、スクエアなセンタークラスターとあわせて機能的な印象に仕上げています。
ソリオは伸びやかで曲線的なフォルムを特徴とし、2025年の改良ではフロントグリルのメッキの配置を横方向に広げ、堂々とした表情へと進化しました。
派生モデルの「ソリオ バンディット」は、迫力あるグリルとバンパーにメッキとブラックの加飾を施し、立体的な造形と上級感のあるデザインで、サイズを超えた存在感を演出しています。
ソリオのインテリアはセンターメーターを中心とした左右対称のレイアウトで、すっきりとした開放感が魅力です。上級グレードにはヘッドアップディスプレイも備わります。
●ボディサイズ
ルーミーのボディサイズは全長3705mm(カスタムG-T/カスタムG)または3700mm(G-T/G/X)×全幅1670mm×全高1735mm、ホイールベースは2490mmです。最小回転半径はタイヤサイズにより4.6mまたは4.7mで、14インチタイヤ装着車では4.6mとなっています。
ソリオのボディサイズは全長3790mm×全幅1645mm×全高1745mm、ホイールベースは2480mm。最小回転半径は4.8mです。
数値を比べると、ソリオが全長で90mm長く、ルーミーが全幅で25mm広いという関係です。ソリオは全長の長さによる室内の余裕が、ルーミーは全幅の広さと小回り性能が、それぞれの個性となっています。
●主要装備・安全装備
ルーミーは便利な両側パワースライドドアを軸に、電子キーを携帯して近づくだけでドアが自動で開く「ウェルカムパワースライドドア」を中間グレード以上に標準装備しています。
安全面では予防安全機能「スマートアシスト」を全車標準装備し、衝突回避支援ブレーキなどを搭載しています。全車速追従機能付ACCは、Xを除くグレードに設定されています。
ソリオは2025年の改良で安全装備を大きく強化しました。ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせ、車両や歩行者、自転車、自動二輪車を検知し、交差点にも対応する衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」を全車に標準装備しています。
さらに車線維持支援機能を標準装備し、HYBRID MZとソリオ バンディット HYBRID MVには停止保持機能付きのアダプティブクルーズコントロールやブラインドスポットモニター、電動パーキングブレーキ、ブレーキホールドなども採用。スズキコネクトにも対応しています。
●パワートレイン
ルーミーは1.0リッター直列3気筒ガソリンエンジンを搭載し、自然吸気とターボの2種類を用意しています。
自然吸気は最高出力69PS・最大トルク92N・m、ターボは最高出力98PS・最大トルク140N・mを発揮し、ターボは1.5リッタークラス相当のトルクで力強い走りを実現しています。トランスミッションはCVTで、自然吸気には4WDも設定されます。WLTCモード燃費は16.8〜18.4km/Lです。
ソリオは2025年の改良で、新型「スイフト」に搭載されている1.2リッター直列3気筒のZ12E型エンジンとマイルドハイブリッドの組み合わせに一本化しました。
エンジンは最高出力82PS・最大トルク109N・mを発揮し、CVTを組み合わせています。WLTCモード燃費はFF車が22.0km/L、4WD車が20.7km/Lで、ソリオシリーズはいずれもエコカー減税の対象となります。
●グレード・価格
ルーミーは「X」「G」「G-T」「カスタムG」「カスタムG-T」の5グレードで、Xを除き両側パワースライドドアを標準装備。ターボのG-TとカスタムG-Tは2WDのみの設定です。価格(消費税込)はエントリーのX 2WDが174万2400円、最上位のカスタムG-Tが229万4600円です。
ソリオは標準ボディが「HYBRID MG」「HYBRID MX」「HYBRID MZ」の3グレード、これに派生モデルの「ソリオ バンディット HYBRID MV」が加わる構成です。
全車に2WDと4WDを設定し、グレードや駆動方式により、オーディオレス仕様、または全方位モニター付メモリーナビゲーションの標準装備・メーカーオプション設定が用意されています。
価格(消費税込)はソリオが192万6100円から259万3800円、ソリオ バンディットが230万3400円から264万8800円です。
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ルーミーは1.0リッターのガソリンエンジンに自然吸気とターボの選択肢を持ち、取り回しのよさとターボによる余裕ある走りを特徴としています。
いっぽうソリオは1.2リッターのマイルドハイブリッドに一本化し、リッター22km台の燃費と改良で強化された安全・快適装備を特徴としています。
ターボを含む選択肢を重視するならルーミー、燃費や最新の安全装備を重視するならソリオというように、使い方に応じた違いが見えてくる結果となっています。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

















































