ハイブリッド車・EVの駆動用バッテリーあがりは注意すべき?
バッテリーの寿命や正しい点検方法は?
それではバッテリー上がりを防ぐために日頃から行うべき点検はどのようにすればよいのでしょうか。ここではロードサービスを全国展開するJAFに話をうかがってみました。
──バッテリーの寿命はだいたいどれぐらいですか?
車の使われ方によって大きく異なりますが、バッテリーの寿命は一般的に2~3年と言われています。ライトを使いながら走る夜間の走行が多い、近所の買い物だけに使っているなど、あまり長い距離を走行しない場合、バッテリーの寿命は短くなりやすいです。
また、エンジンを始動させる際にセルモーターの回転が弱くなる、ライトやランプの明るさがエンジンの回転数によって変わる、パワーウインドウの動きが遅くなる、などの症状が出てきますので、これらに思い当たる節がある人は、早めにカー用品店や修理工場などで相談してください。
──バッテリーの点検方法を教えてください。
日常的なバッテリーの点検方法は主に3つです。どれも目視で確認する作業が中心です。
・バッテリーの外観にヒビや膨らみが無いか?
・上部の端子や金具が緩んでないか、錆びてないか?
・バッテリー液の量は正常か?
ただし、昔も今も初めてボンネットを開けてバッテリーを確認した際、一般の方が目で見て劣化に気づくことは難しいと思います。特に現在のバッテリーは昔のものに比べて、ヒビや膨らみ、バッテリー液の減少といった症状が分かりづらくなっているので、初見でバッテリー異常に気づくのは難しいと思います。
バッテリーは、「日ごろ目視で確認している人が見れば変化している」程度の症状しか現れないため、心配ならばカー用品店や修理工場などでチェックをしてもらうようにしましょう。
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近年のクルマではバッテリーが奥まった場所に置かれているモデルも数多く存在しています。なかなか自分でチェックできない場合が多いでしょう。JAFの方が言う「何かしらの予兆」を感じたら、販売店や修理工場などのプロにチェックを依頼し、トラブルを未然に防ぎましょう。
【了】