ホンダ「本格“四輪駆動”SUV」まもなく発売! 「ランクル250」並みラージサイズ×精悍「カクカクデザイン」がイイ! 280馬力超え「V6」大排気量エンジン搭載の米国産「新型パスポート」どんなクルマ?
ホンダの大型SUV「パスポート」が、日本導入に向けて動き出しています。導入されるのは、悪路走破性を高めた「トレイルスポーツエリート」。その背景には、国内SUV戦略の再構築という狙いがあるようです。
ホンダ「レイルライン」シリーズの象徴として導入される「新型パスポート」
ホンダは「東京オートサロン2026」で、SUVの新たな方向性として「トレイルライン」を掲げ、複数モデルへの展開を示しました。
その中核を担うのが、2026年後半に国内導入も予定されているラージSUV「PASSPORT(パスポート)」の最上級仕様「TRAILSPORT ELITE(トレイルスポーツ エリート)」です。
パスポートは、もともと北米市場向けに展開されている2列シートの大型SUVです。
ファミリー用途のみならず、積載性と走破性を重視したタフなキャラクターを特徴としています。
2026年1月に開催された東京オートサロンにも参考出品されたことで、その動向が注目されていましたが、2026年3月、日本に導入することが正式に発表されました。2026年後半に国内販売を開始する予定です。
今回の国内導入では、国土交通省が新設した「米国製乗用車に関する認定制度」を活用し、魅力的な米国生産モデルを投入することで、国内ラインナップの拡充と多様化するニーズへの対応を図るという狙いがあるものと思われます。
なお同時に、プレミアムクラスのスポーツハッチ「アキュラ インテグラタイプS」の導入も公表されています。

パスポート トレイルスポーツ エリートのボディサイズは全長4864mm×全幅2017mm×全高1857mm(北米仕様)。
国内の一般的なSUVを圧倒する堂々たる体格で、トヨタの本格四輪駆動車「ランドクルーザー250」(全長4925mm×全幅1980mm×全高1925mm)とほぼ同等です。
とくに2mを超える全幅は、日本の道路環境では扱いにくさも伴いますが、そのぶん室内空間や荷室容量には大きな余裕があります。
最低地上高211mm(ランドクルーザー250は215mm)という数値からも、本格的なオフロード走行を見据えた設計であることがわかります。
パワートレインは、3.5リッターV型6気筒自然吸気エンジンに10速ATを組みあわせ、駆動方式は4WDを採用。最高出力は285hp(289PS)、最大トルクは262lb-ft(355Nm)を発生し、2トンを超える車体を、余裕をもって動かします。
近年のダウンサイジング志向とは対照的な、大排気量マルチシリンダーならではの魅力です。
なかでもトレイルスポーツ エリートは、オールテレーンタイヤや悪路での走破性を高める専用の駆動制御、アンダーボディ保護などを備え、悪路走破性を高めた仕様です。同時に快適装備も充実しており、日常とアウトドアの両立を狙った構成となっています。
北米での価格はベースモデルの4万4950ドル(約710万円)に対し、トレイルスポーツエリートは5万2650ドル(約830万円)に達します(2026年5月上旬の為替レートで換算)。
国内導入時の価格は、諸経費を考慮すれば900万円を超えることは必至でしょう。サイズや維持費を考慮すると、広く受け入れられるモデルとは言い難いモデルかもしれません。
それでもホンダが導入に踏み切る理由は、国内向けSUV戦略の見直しです。
ホンダは2026年の東京オートサロンで、新たなSUVブランド「トレイルライン」を提示しました。
これは、レーシング部門「HRC」が過酷なオフロードレースで培った知見を市販車に反映し、機能美と使い勝手を両立させる新シリーズ。バラバラだった各モデルの個性を、「冒険心」という共通軸で再構築する試みです。
東京オートサロンでは、このパスポートがフラッグシップとして壇上に配置され、その周囲に「WR-V」や「ヴェゼル」「ZR-V」「CR-V」といった既存モデルが並びました。
いずれもタフなデザイン要素が与えられており、トレイルラインの方向性を示す構成となっています。パスポートは販売台数そのものではなく、このシリーズ全体を牽引する役割を担う存在なのです。
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日本の市街地では、そのサイズを持て余す場面も想定されますが、このスケールこそがパスポートの個性であり、ホンダのフラッグシップSUVとしての役割を担う資質といえます。
はたしてパスポートは国内ホンダSUVのイメージをどう変えてくれるのか。2026後半とされる導入が非常に楽しみです。
Writer: 吉川 賢一
日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイライン等のFR高級車の開発に従事。新型車や新技術の背景にあるストーリーや、作り手視点の面白さを伝えるため執筆中。趣味は10分の1スケールRCカーのレース参戦、クルマ模型収集、サウナなど








































































