「内装に注目を!」 林テレンプが提案する新しいモビリティ空間! カローラクロスで提案する「Weekend Coast」とは?
創業116年の林テレンプは「FIELD STYLE TOKYO 2026」にて、カローラクロスを用いたコンセプトカーを公開。従来のBtoB供給に留まらず、一般ユーザーの声を直接製品開発に繋げる新たな挑戦に踏み出しました。移動時間を「体験価値」へと変える、同社の取り組みを解説します。
林テレンプが提案する新しいモビリティ空間! カローラクロス「Weekend Coast」とは
自動車内装部品の総合企業である林テレンプは、2026年5月9日より10日まで東京ビッグサイトで開催される日本最大級のアウトドア&ライフスタイルイベント「FIELD STYLE TOKYO 2026」に出展しました。
ブースでは、同社の強みを活かしたカローラクロスのコンセプトカー「Weekend Coast」が展示され、移動時間を“体験価値”へと変える新たなモビリティのあり方が提案されています。
今回は、同社のVC企画部 部長 兼 第1アフターパーツ部 部長の石川浩隆氏に伺ったお話を中心に、出展の狙いや展示の見どころを解説します。
林テレンプとは?
116年という長い歴史を誇る林テレンプは、自動車内装部品を総合的に手掛ける老舗メーカーです。
特定の系列に属さない独立系のサプライヤーという強みを活かし、国内の全大手自動車メーカーと広く取引関係を築いています。
とりわけ主力となる「フロアカーペット」においては年間1000万台以上の生産体制を整えており、グループ全体でのシェアは世界屈指の規模に上ります。
さらに近年は海外展開にも注力しており、2021年の独・防音材大手アドラーペルツァー社との資本提携や、2026年の印・NDRオート・コンポーネンツ社との合弁事業立ち上げなど、グローバル市場での存在感を一段と高めています。

イベント出展の目玉は、内装に着目した「ヤングファミリーとペット」のための空間づくり!?
今回展示されているトヨタ「カローラクロス」のコンセプト名「Weekend Coast」が示す通り、ヤングファミリーとペットが主役になれるクルマとして提案されています。
外装のカスタマイズに注目が集まりがちなアウトドア向けカスタムですが、石川氏は「一番触れる機会が多くて、常に見ているものって実は内装です」と語り、あえて車内の居住性や使い勝手に焦点を当てたといいます。
具体的には、子どもが座るには少し高くて辛いバックドアの段差部分について、ガーニッシュがそのままステップになるような工夫が施されています。
また、フロアボードは3分割に変更されており、立てることで背もたれとして活用できるなど、自然な形で滞在の快適性を高めるアイデアが詰め込まれています。

BtoB企業が一般向けアウトドアイベントに出展する理由
林テレンプはビジネスにおいて、トヨタ紡織とともに車の内装全てを設計から手掛ける内装システムサプライヤーという重要な立ち位置にあります。
普段はBtoB(企業間取引)領域を中心に展開し、モーターショーなどのイベントにもあまり姿を見せなかった同社が、なぜ一般向けのアウトドアイベントに出展したのでしょうか。
石川氏はその理由について、「これまで弊社は展示会への出展に積極的ではありませんでしたが、今後は自社の取り組みを広く社会へPRしていく必要があると考えています」と語ります。
そこには、若手の採用活動(リクルート)への期待に加えて、自社に認知拡大を見据えてるといい「当社の認知度がまだ低いのが現状です。採用活動の観点からも、まずは広く知っていただくことが不可欠です」と、一般層へのブランド認知向上を課題に挙げています。
さらに、今後のビジョンについては、「自社ブランドが展開出来るのが良いですが、各アイテムの開発が進めば、例えばラゲッジのデッキ部分だけをパッケージ化し、手軽に交換できるような新しい提案も可能になります」と語り、エンドユーザーに向けた直接的なアプローチも思い描いています。
具体的なビジネスプランについては「現状はトヨタの純正用品と、ディーラー等で扱われる市販用品(非純正)というものがあります。私たちが直接店舗を構えて出ていくことまでは今のところ考えていませんが、将来的にはそういうのもありかなと、会社の中でも検討は始めています」とのこと。
またトヨタ以外の展開については「トヨタ以外ではスバルやダイハツ、マツダなど他メーカーにも、当社の提案を直接体感していただいています」と語るようにBtoBとBtoCの両面で林テレンプの新たな挑戦が始まっています。
そのほか今回のイベント出展では、内装部品に対する一般ユーザーの意見は普段なかなか直接聞くことができないため、エンドユーザーのリアルな声を拾い上げる貴重な機会として重視しているとのことです。

今後の展開は?
現在はトヨタの純正用品としての展開がメインとなっていますが、将来的にはアフターパーツメーカーと協業し、新たな部品を開発・提案していくことも目指しています。
石川氏は「私たちの強みは、設計から携わっているからこそ、車に自然と馴染むようなアイテムの配置や設置ができることなんです」と、そのフィッティングの高さやデザインの自然さに自信を覗かせます。
また、このコンセプトカーはすでにタイで開催されたトヨタのイベントにも持ち込まれました。
タイのユーザーは最初に一気に用品を買わず、後から少しずつ追加していく傾向があるため、そういった現地のカスタマイズ文化に合わせた提案を行っているそうです。
さらに、2025年は「NX」のカスタムカーを北米の世界最大級のカスタムカーショー「SEMA」に出展しており、今年もこのカローラクロスをSEMAショーへ持っていく予定だといいます。
日本の高い内装技術とアウトドアのニーズを融合させた林テレンプの新たな挑戦に今後も注目です。
Writer: くるまのニュース編集部
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