旧車デザインの「本格4WDモデル」に注目! “当時のボディ”に「最新ユニット」&“匠”手作りの豪華内装採用! 「ディフェンダー」ベースにハンドメイドで仕立て直した「TWISTED T110」とは
旧車を中心とする自動車イベント「オートモビルカウンシル2026」でTWISTEDが展示したレストモッドモデル「T110」を紹介します。
往年の「ディフェンダー」を“最新仕様”に仕立て直した「TWISTED T110」
国内外の名立たる名車たちが集結した自動車イベント「AUTOMOBILE COUNCIL 2026」が、2026年4月10日~12日の期間、千葉市美浜区の幕張メッセにて開催されました。
今年の主催者展示のテーマのひとつは、「レストモッドの世界」。レストモッドとは、「レストア」と「モディファイ」を組み合わせた造語。簡単にいえば、人気のクラシックカーをベースに、完全修復(レストア)を図りつつ、現代でも通用する性能や機能を与えることで、新たな命を吹き込んだクルマたちのこと。
主催者展示では、WRC(FIA世界ラリー選手権)参戦のために生まれたスバル「インプレッサ22B」をベースにした「プロドライブP25」やポルシェ「911」の空冷モデルである「964」型をベースに、往年の「930」型風のスタイリングに仕上げ、高性能化を図ったポルシェ「911 カレラ クーペ リイマジンド・バイ・シンガー」など4台が展示されました。
そして実は出展ブースの中にもレストモッドは含まれていました。そのひとつが、「TWISTED T110」です。
TWISTEDは、日本でもコアなファンを持つ英国クロカン「ランドローバー ディフェンダー」をベースに生まれたレストモッド。
いま日本でも人気となっている最新ディフェンダーではなく、2016年まで量産されていたクラシックモデルをベースに、TWISTEDが独自に開発したモデルとなっています。
展示車の「T110」は、5ドアモデルの「ディフェンダー110」がベースのもの。それ以外だと3ドアのショートボディ「ディフェンダー90」をベースとした「T90」もあります。
そのエクステリアはオリジナルのイメージを受け継ぎつつ、前後ライトはLED式に変更。フロントグリルはTWISTED専用品に変更され、特別感をアピールします。
インテリアは、ディフェンダーのものがベースですが、そのトリムにはスコットランドレザーを贅沢に使用し、熟練の職人がハンドメイドで仕上げています。単に贅沢なだけでなく、英国車が持つ独特の温かみも高められているように感じさせます。
機能面では実用性を高めるべく、フロントシートがレカロ製に換装され、7インチのディスプレイオーディオを始め、バックカメラや8chオーディオシステムの搭載など、機能も向上。
さらにステアリングはウッド製に変更され、往年の英国車感をより感じさせる素敵な演出といえるでしょう。
輸入元であるバリュエンスジャパンによれば、TWISTEDは最終モデルに近いクラシックディフェンダーの中古車をベースに、完全分解した上で、ハンドメイドで組み上げられるそう。
製造時は一人の熟練の職人が主担当となり、完成までにチームで500時間前後の時間が必要というから、膨大な工程を経て生み出されていることが想像できます。
オーダー時にはボディカラーや内装色、オプションなどをフル注文できるため、自分だけの一台に仕上げることが可能。
さらにエンジンは、扱いやすい現代のものに換装。オリジナルとは異なる直列4気筒やV型8気筒のガソリン仕様で、トランスミッションもAT化。まさに現代のクルマ社会でも問題なく使える、理想的なクラシックディフェンダーへと生まれ変わらせるのです。
![TWISTEDが手掛けるランドローバー「ディフェンダー」レストモッドモデル「T110」[Automobile Council 2026/TWISTEDブース:大音安弘撮影]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2027/05/20260507_twisted_t110_005.jpg?v=1778131188)
なお、これまでの日本の販売実績は、ごくわずか。その理由は、2025年末に自動車輸入ガス検査に合格したばかりなため。まだ納車が始まったばかりというわけです。
さらに日本向けの生産台数は、年間で10~20台ほどとなるそうなので、今後も出会うことが難しい超希少車といえます。
そんなTWISTEDを求めるユーザーは、どのような方なのでしょうか。担当者によれば、無骨なデザインのクロカンがお好きな人が最も多いだけでなく、特にディフェンダーのライバルとなるメルセデス・ベンツ「Gクラス」などの定番クロカンを所有し、満足できなかった人だそう。
メジャーなクロカンならば性能面での不足はないのですが、人気車ゆえに似た仕様が多くなってしまうため、オーナーの中には個性が薄いと感じてしまう方もいるとか。そこで自分だけの一台が手に入れられるTWISTEDを検討するようです。
その乗り味を尋ねてみると、やはりクラシックディフェンダーがベースのため、パワーステアリング付きながらもハンドルは重め。乗り心地もちょっと硬い。イマドキのSUVと同様とはいかないようですが、その扱いにくさも個性のひとつ。
それゆえ、セカンドカーや趣味のクルマとして購入しする人がほとんどだそうです。ただ静粛性にはこだわりがあるようで、日常的な走行速度だけでなく、高速域でも同乗者と楽に会話が出来るレベルの静粛性というのはすごいです。
気になる価格ですが、スタート価格は、約5000万円から。カスタムを加えた展示車だと、プラス1000万円となる6000万円弱まで上昇します。さらにポンド高の影響もあり、今後の価格上昇の可能性もあるようです。
現在、TWISTED JAPANの国内唯一となる新横浜のショールームには、5台ほどのTWISTED T110が展示されています。さらに運が良ければ、ショートボディのT90が展示されることもあるとか。
大阪にも営業拠点はあるそうですが、メンテナンスと常に試乗が可能なのは、同ショールームだけとのこと。興味がある方は、出かけてみてはいかがでしょうか。
Writer: 大音安弘(自動車ライター)
1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者へ。その後、フリーランスになり、現在は自動車雑誌やウェブを中心に活動中。主な活動媒体に『ナビカーズ』『オートカーデジタル』『オープナーズ』『日経トレンディネット』など。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。










































































