初のMT搭載! 日産「新型フェアレディZ NISMO」実車公開! GT-R譲りのブレーキ&専用セッティングで“操る楽しさ”追求! 「ATの方が速い」を覆してまで搭載した理由とは?
日産は、マイナーチェンジした「フェアレディZ NISMO」(2027年モデル)をイベントで披露しました。待望のNISMO用6速MT追加など、オーナーの熱い声に応えた進化を遂げます。
初のMT搭載! 新型「フェアレディZ NISMO」実車公開!
2026年5月5日、富士スピードウェイで開催された「DUNLOPオールフェアレディZミーティング2026」にて、マイナーチェンジ版の日産「フェアレディZ」(2027年モデル)が披露されました。
全世代のフェアレディZが一堂に集結するこのイベントは、オーナーズクラブ「S30Z CAR.JP」が主催。日産自動車やNISMO、タイヤを供給するダンロップに加え、多くのパーツショップも顔を揃えました。
会場となったモビリタが一般イベントに使用されるのは初めてとのことで、広大な敷地に歴代モデルが並ぶ姿は壮観です。
そんな中でアンベールされた2027年モデルは、往年のGノーズを彷彿とさせるデザインが「カッコいい」と来場者から好評。特に初代「S30」のグリーンを再現した「ウンリュウグリーン」は、太陽の下で渋みと深みのある鮮やかな色味を見せてくれました。
そして、その横に並んで展示されていたのが、NISMO仕様の2027年モデルです。
チーフプロダクトスペシャリスト(CPS)の伊藤潔氏は、この2027年モデルのフェアレディZ NISMOについて「NISMOに関してはデザインの変更はありません。フロントボンネットに基準車と同じくZエンブレムを装着しました。これまでNISMO仕様は9速ATのみでしたが、オーナーの皆様からのご要望が多かった、6速MTを搭載しています」とコメント。
これまでのNISMO仕様が9速ATのみだったのは、最速のシフトチェンジによる「速さの追求」を最優先したためでした。しかし、「自分でクルマを操りたい」というオーナーの熱い想いに応える形で、今回のMT採用が実現したといいます。

さらに伊藤氏は「NISMO仕様は専用ECUも用意していて、エンジン回転が低回転の時からグワッと盛り上がるような仕様とすることで操る歓びを体感できるようになっています。とはいえ、扱いにくくならないようにもしていますので、オーナーの方にはワクワク感を感じながら安心して乗ってもらいたいです」と、エンジンも操る楽しさを満喫できる仕様になっていることを明かしました。
性能面の進化についても、「ブレーキシステムには『R35 GT-R』と同等のキャリパーと2ピースタイプのローターを採用しました。これにより、片側で4.5kg、左右合計で9kgの減量を実現しています。
このバネ下重量の軽減は、走行性能の向上に大きく寄与します。街乗りからサーキットまでをカバーする専用サスペンションとの相乗効果により、あらゆるシチュエーションで意のままに操る楽しさを体感していただけるはずです」と説明します。
日産スポーツカー ブランドアンバサダーの田村氏は当初、「シフトミスがなく速いATがあればMTは不要」との考えを示していましたが、開発チームは顧客の声を重視。ユーザーの想いを形にすることを原動力に、今回のNISMOへのMT搭載を決定しました。
サーキットでのタイムを優先するなら、変速が速く操作に専念できるATが有利なのは確かです。一方で、自らギアを選びクルマと会話することは、MT車ならではの醍醐味といえます。速さを極めたNISMOがMTでどのような走りを見せてくれるのか、そのポテンシャルに期待が高まります。
Writer: 雪岡直樹
1974年東京生まれ。フォトスタジオアシスタントを経てフリーランスのフォトグラファーへ。雑誌やWeb媒体の撮影を担当。自動車雑誌の撮影と並行してユーザーインタビューやイベントレポートを担当することで、ライターとしても活動。国内最高峰のレース「SUPER GT選手権」を長年取材。新車情報やレースレポート、イベントレポートなどを雑誌やWebに寄稿する。










































