壮大な「兵庫〜山口」の日本海ルート「山陰道」の「三隅・益田道路」開通で利用者増加中! ブツ切れ「15km」区間解消で「劇的に走りやすくなった」「県外からの観光客が増えそう」との声

山陰自動車道の「三隅・益田道路」における石見三隅IC~遠田IC間が、2026年3月28日に開通しました。この区間の開通によって、SNSなどにはさまざまなコメントが寄せられています。

国道9号の利用割合では約6~7割が山陰道を利用

 山陰自動車道の「三隅・益田道路」における石見三隅IC~遠田IC間が、2026年3月28日に開通しました。
 
 この区間の開通でSNSなどには、地域住民をはじめ多くの利用者からコメントが寄せられています。

 山陰道は、鳥取県・島根県・山口県などの日本海側に広がる山陰地方を通る、総延長約380km におよぶ高速道路です。中国地方の内陸部を横断する中国道や、山陰地方と近畿地方をつなぐ山陰近畿道などとも接続しており、山陽道とあわせて本州西部の道路ネットワークを支える重要な幹線となっています。

 NEXCO西日本が管轄する有料区間と、国土交通省や各県が管轄する区間が混在しており、現状ではまだ各所でつながっていない部分が残っています(開通済延長245km/65%、事業中延長80km/21%)。

 今回開通したのは、島根県浜田市の石見三隅ICから同県益田市の遠田ICまでを結ぶ延長15.2kmの区間です。山間部を縫うルートが採用されているため、多数の橋梁とトンネルによって構成されています。

 区間内には新たに岡見ICと鎌手ICが設けられ、岡見ICは県道171号 益田種三隈線に、鎌手ICは県道308号 野地鎌手停車場線にそれぞれ接続します。

 この区間が使えるようになることで、並行する国道9号のバイパスとして機能します。益田市と浜田市の両市役所間の移動にかかる時間は約10分短縮される見込みです。

 また、急カーブや急勾配が連続し、追突事故をはじめとする交通事故が多発している国道9号の現道から、1日あたり1万台を超える交通量が山陰道へ移ることで、安全面での改善も期待されています。

山陰道の「三隅・益田道路」区間が開通(出展:国土交通省中国地方整備局 浜田河川国道事務所)
山陰道の「三隅・益田道路」区間が開通(出展:国土交通省中国地方整備局 浜田河川国道事務所)

 実際に、国土交通省中国地方整備局 浜田河川国道事務所が、開通から約3週間後の4月17日に発表した交通状況データ(速報値)によると、山陰道の利用交通量は石見三隅IC~岡見IC間が約8200台/日、岡見IC~遠田IC間が約8800台/日(共に4月1日時点のデータ)となっており、山陰道と並行する国道9号の利用割合では、約6~7割が山陰道を利用しているという結果になり、早速、山陰道経由とするクルマが増えています。

 さらに、林業・木材加工・繊維製造などが地場産業として根付いているこの地域では、地元企業から「安定した原料調達が可能になる」「輸送コストを削減できる」といった声も上がっており、産業面での波及効果にも注目が集まっています。

 ただし、開通初日から全設備が使えるわけではありません。鎌手ICについては、周辺工事の際に想定を超える硬い岩盤が発見されたことで掘削に予定以上の時間がかかっており、3月28日の時点ではランプが利用できない状態です。

「早期に整備効果を周辺地域へ届ける」という方針のもと、本線のみを先行して開通させることになっており、鎌手ICが完全に使えるようになるのは2026年夏ごろを見込んでいます。

 また、遠田IC付近でも引き続き工事が行われているため、当初は本線からの直接利用ができません。当面の間は、国道9号と交差する地上の遠田IC入口交差点を経由する形での利用となります。本格的な運用開始の時期については、工事の進み具合を確認したうえで改めて発表されるとのことです。

 なお、遠田ICよりさらに西側、山口県境方面については現在も事業が継続中であり、全線開通にはまだ時間が必要な状況です。

 三隅・益田道路の開通は、完全な形ではないものの、この地域の暮らしと産業の双方に実質的なメリットをもたらす一歩となりそうです。残る工事区間の整備が着実に進み、山陰道全体としての連続性が高まっていくことが今後の課題といえるでしょう。

 今回の開通について、ネット上やSNS上では「ようやく一本の道になった」「劇的に走りやすくなった」という意見や「数字以上に近く感じるようになった」「信号待ちのストレスが消えた」といったポジティブな反応が見られます。

 また、西側の「萩・石見空港」や東側の「しまね海洋館アクアス」へのアクセスが良くなるため、「島根西部へのドライブがしやすくなる」「県外からの観光客が増えそう」「これだけ快適な道が無料で走れるのはありがたい」といった期待も寄せられています。

 一方、依然として兵庫から山口にかけては未開通区間が点在しているため、「早く全線繋がってほしい」「山口県側の整備も急いでほしい」といったさらなる延伸を望む声や、便利になる反面、「素通りされてしまう地域(ストロー現象)が出るのではないか」といった、沿線自治体の衰退を懸念する意見もわずかに見られました。

 そのほか、地元住民からは通過車両が高規格道路へ転換されることで、並行する国道9号の混雑緩和や、通学路等の安全確保に繋がることを期待するとの声も寄せられています。

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Writer: くるまのニュース編集部

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