スズキの「6人乗りミニバン」に注目! 全長4.4m級の小型ボディ&超豪華なインテリアに「走るファーストクラス!」の声も! “6枚ドア”が斬新すぎる「ピー・エックス」への反響は?
かつてスズキが提案したコンセプトカー「P.X」は、ミニバンの利便性に走りの楽しさを加えた意欲作でした。同車に対してどのような反響があるのでしょうか。
スズキの「6人乗りミニバン」に注目!
2005年秋、「東京モーターショー」の会場でひと際大きな注目を集めた一台のコンセプトカーがありました。それが、スズキが世界初公開した「P.X(ピー・エックス)」です。
このピー・エックスは、単なる多人数乗りのミニバンという枠を超え、移動そのものを極上の体験へと変える「新しい空間価値」を追求した意欲作でした。
開発にあたってターゲットに据えられたのは、自分のライフスタイルに強いこだわりを持つ男性。実用性一辺倒になりがちなカテゴリに、乗用車らしい走りの楽しさと、プライベートジェットを思わせる贅沢な質感を融合させたその姿は、多くの来場者を驚かせました。
どのようなコンセプトカーだったのでしょうか。
まず目を引くのは、その独創的すぎるドアの構造です。左右に3枚ずつ、計6枚ものドアを備えていたのですが、特にユニークなのは後方部分で、最後部のドアをスライド式にしながら、中央のドアと合わせて観音開きのように開閉できる斬新な設計を採用しました。
また、外観のデザインは非常に力強く、全体的に丸みを帯びたボディが塊感のあるソリッドな存在感を放っています。フロントマスクには2段式のライトと大型グリルを構え、精悍で迫力のある表情を作り上げる一方で、リア周りは逆台形のウインドウやサイドのデザインと調和させたテールライトを配置するなど、個性が際立つスタイリングに仕上げられています。

細部にも遊び心が満載です。ボディサイドには強度を感じさせるリブが走り、20インチという大径ホイールを包むフェンダーには、かつての昭和の名車を彷彿とさせる「ビス留め風」のデザインが施されています。
こうした力強いエクステリアに対し、インテリアは一転して、白と青の照明を基調としたクールで上質なラグジュアリー空間が広がっており、本革シートや金属パーツを贅沢にあしらった室内は、まさに大人のための移動拠点といった趣です。
ダッシュボードは左右対称の美しい円弧を描くデザインで、運転席と助手席の間には高いセンターコンソールを配置。そこには操作パネルや大型の液晶画面が整然と並び、コックピットのような高揚感を演出していました。
パッケージングにおける最大の特徴は、そのシートレイアウトにあります。3列シートの6人乗りという設定ですが、メインとなるのは一般的なミニバンのような2列目ではなく、「1列目と3列目」という非常に珍しい構成です。
2列目シートを1列目の背もたれに一体化するように跳ね上げると、3列目の足元にはリムジンをも凌ぐほどの広大な空間が出現。ここに備わるのは、ドイツの名門・レカロ社製の本革シートです。
大型のアームレストやフットレスト、さらには15インチのワイドモニターと高性能スピーカーまで備えており、ゆったりと映画や音楽を楽しめるラウンジのようなプライベート空間を実現していました。
パワーユニットには2リッターの直列4気筒エンジンを搭載し、駆動方式にはフルタイム4WDを採用。全長4420mmという扱いやすいサイズ感ながら、余裕のある排気量とパワフルな足回りを組み合わせることで、クルマ好きが心ゆくまでドライブを楽しめる性能を目指していました。
ピー・エックスについてネット上の反応を見てみると、発表から時間が経った今でも、多くの人が「特別な一台」として覚えているようです。
特によく目にするのは、唯一無二のデザインに対する声です。「最近のミニバンはどれも似たような形に見えるけれど、P.Xの塊感のあるスタイルやビス留め風のフェンダーは、今見ても個性的でかっこいい」といった声が多く、スズキらしい遊び心に関心を持つファンが今もいます。
また、贅沢すぎる内装についても「2列目を収納して3列目を特等席にするなんて、まさに走るファーストクラス」「大人の贅沢だね」など、そのコンセプトに驚く書き込みが目立ちます。
一方で、市販化されなかったことを惜しむ声は根強く、「もし実際に売られていたら、他のどのミニバンとも違う独自の存在になっていたはず」「今からでもこのコンセプトで出してほしい」といった熱いコメントも見受けられました。
Writer: くるまのニュース編集部
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