全長4.7m新型「商用バン」日本上陸! 形状が変わる斬新仕様!? 新たな「PV5」とは? Kiaの販売戦略とは
韓国キアの新型商用EV「PV5」の市販車が日本に到着し、国内発売に向けた準備が最終段階に入りました。専用プラットフォームによる車体構造の変更機能や、日本での販売を担う双日との合弁会社の戦略について、過去の韓国取材で明らかになった戦略や車両の詳細な仕様を交えながら解説します。
新たなミニバン!? PV5の特徴とは?
PV5の設計における構造的な特徴は、用途に応じて車体の形状を変更できる「モジュール式ボディ組立システム」の採用です。
この構造は、基本となる車台(シャシ)の上に、目的に合わせた異なる種類のボディ部品を組み合わせることができる仕組みです。
貨物の配送業務に特化した「カーゴバン」や、人員の輸送を主目的とする「乗用モデル」をはじめ、室内高を拡張した「ハイルーフ」、荷室長を延長した「ロングボディ」など、多岐にわたる車体形状を構築することが可能とされています。
将来的な計画として、一つの基本構造から最大で16種類の派生モデルを展開することが予定されています。
このモジュール構造は、製造工程の共通化による効率化に加え、運用時の保守面でも機能します。
車両の車体部分が損傷を受けた場合、被害を受けた箇所のモジュールのみを交換する作業で修復が可能となる設計です。
これにより、全体の修理にかかる費用を抑制するとともに、車両が業務に使用できない状態(ダウンタイム)の期間を短縮する効果が見込まれています。
外観の設計面では、電気自動車としての特性を活かし、空気抵抗の低減が図られています。
商用バン特有の箱型形状でありながら、空気抵抗係数を示すCd値は0.28という数値を達成。この空力性能の向上は、走行時の消費電力を抑え、1回の充電で走行できる距離を維持することに寄与しています。

室内や荷室の設計は、日常的な作業負担の軽減を考慮した仕様となっています。
カーゴモデルにおける荷室の床面地上高は419mmに設定されており、これは荷物の積み下ろしを頻繁に行う作業者の身体的な負荷を抑えるための設計です。
荷室の容量は最大で5.4立方メートルが確保され、多様な荷物の積載に対応。
また、専用設計のEVプラットフォームを採用したことで、車内の床面は平坦な低床構造となっており、人員の乗降や貨物の移動が容易な空間が実現されています。
インフォテインメントシステムには、Android Automotive OSを基盤とする機器が搭載されています。
これにより、スマートフォンで利用するような業務用アプリケーションを車両のシステムに追加することが可能となり、移動の合間に業務を処理する機能を持たせることが想定されています。
ボディサイズとスペックについて、過去に公表された詳細な仕様では、乗用モデルの「Passenger (2-3-0)」が、全長4695mm×全幅1895mm×全高1899mm、ホイールベースが2995mm。
動力用のバッテリーにはニッケル・コバルト・マンガン(NCM)を使用し、容量が71.2kWhの仕様と51.5kWhの仕様を用意。駆動用モーターの最高出力は120kW、最大トルクは250Nmとなります。
WLTC基準に準拠した1充電あたりの航続距離は、基本型で377km、航続型で521kmとされています。
貨物用のロングモデルである「Cargo (Long)」のボディサイズは乗用モデルと共通の数値です。
バッテリー構成は異なり、容量43.3kWhのリン酸鉄リチウム(LFP)を選択できるほか、乗用モデルと同様の51.5kWhおよび71.2kWhのNCMバッテリーが設定されています。モーターの出力は同じく最大120kW、最大トルク250Nmです。
走行距離は、基本型が377km、航続型が521kmであり、経済型と呼ばれる仕様の数値は別途公表される予定です。これらの仕様は、キアの社内測定基準に基づく数値とされています。






































































