復活のトヨタ「クラウン“マジェスタ”」に再注目! 最高出力344hpの2.4リッターエンジン+クロスオーバーボディで当時とはもはや別物!? 「最上級グレード」のサウジアラビア仕様とは?
トヨタが2023年よりサウジアラビアに導入している「クラウン・マジェスタ」について解説します。
往年のモデル名を引き継ぐ「クラウン」最上級モデル
かつて日本の路上で強い存在感を放っていたトヨタの高級セダン「クラウン・マジェスタ」(以下、マジェスタ)。
このモデルが国内市場から姿を消して久しいですが、中東の地で再び注目を集めていることをご存じでしょうか。
初代マジェスタが誕生したのは1991年のことでした。「威厳ある」という車名の通り、堂々としたボディと上質な内装を備え、クラウンシリーズの頂点に立つモデルでした。
当時、トヨタには「セルシオ」という別のフラッグシップモデルが登場したばかりでしたが、マジェスタは日本的な高級感と先進技術を融合させることで、ニューモデルのセルシオよりも親しみやすく、クラウン「ロイヤル」より上級という独自のポジションを築いていました。
その後も世代を重ねるごとに進化を続け、安全技術やデザインの面で常に時代をリードする存在でした。しかし、2010年代に入るとその状況に変化が訪れます。
専用ボディが廃止され、クラウンの上級グレードのひとつとして再定義されたことで、その独自性が失われたと指摘するファンもいました。そして2018年、ついに国内での生産終了が発表され、その長い歴史に幕を下ろしました。

しかし、その名は消えませんでした。2023年、サウジアラビア市場で「マジェスタ」の名称が復活したのです。この新しいマジェスタは、最新の「クラウン」(日本名:クラウンクロスオーバー)をベースに、より豪華な装備が与えられたモデルとして登場し、現地の富裕層から高く評価されています。
パワートレインは2.4L直列4気筒ターボハイブリッドエンジンを搭載し、システム最高出力344 HP、最大トルク550 Nmを発揮。そこにパワフルな四輪駆動(AWD)システムが組み合わされています。
インテリアにはプレミアム本革シート、前席ベンチレーション、パノラマルーフに加え、後席用のタッチコントロールやリアエアコン、専用の「リアコンフォート」ドライブモードなど、後部座席の快適性も非常に重視されています。
さらに21インチホイールや12.3インチのデジタルメーターとタッチスクリーンナビ、ワイヤレスApple CarPlay、JBLの11スピーカーシステム、ヘッドアップディスプレイ(HUD)などの他、トヨタセーフティセンス(TSS Ver. 3.0)をはじめ、パノラミックビューモニターやブラインドスポットモニターなど、充実した運転支援システムも搭載されるなど一切の妥協が見られません。
価格は20万2170サウジアラビアリヤル(日本円で約856万円/2026年4月中旬の為替レート)に設定されており、プレミアムサルーンとしての高級感を保ちながら、現代的なデザインと最新技術で新たな顧客層を魅了しています。
海外でのマジェスタ復活劇について、ネット上やSNSでは「素直にカッコいい」「感慨深い」など、かつて「車好きのおじさんたちの憧れ」であったマジェスタという名前が、形を変えつつも海外で最上級モデルとして生き残っていること自体に、喜びやロマンを感じるファンが多く見られます。
また、「サウジ仕様という特別感が良い」などといったように、中東の富裕層をターゲットにした最高峰グレードに「マジェスタ」の冠が与えられているという、日本仕様にはないプレミアム感や独自のステータス性が高く評価されています。
一方、「マジェスタを名乗るならV8エンジンが良かった」「イメージと違う」「セダンじゃないのは寂しい」など、従来のマジェスタとの相違点について惜しむ声も見られます。
日本での役割を終えたクルマの名前が、海外で新たな価値を与えられ再び輝きを放つという事実は、トヨタの巧みなブランド戦略を伺わせるものです。
マジェスタはもはや日本専用の高級セダンではありませんが、その名が再び語られていること自体が、このクルマがかつて持っていた特別な価値を裏付けていると言えるでしょう。
時代と市場のニーズに応じて姿を変えながら生き続ける名車の存在は、グローバル化が進む現代において、ブランドが持つべき柔軟性の一つの答えを示しているのかもしれません。
Writer: くるまのニュース編集部
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