【動画】花粉は春だけではない!? 車を悩ます「花粉」どうしたら? 正しい洗車法と車内の対策を専門家が解説

春になると車体に付着する黄色い花粉は、放置すると塗装を傷めるシミの原因になります。単なる汚れと侮ってはいけません。本記事では、花粉がシミになるメカニズムから、ボディにキズをつけない適切な洗車方法、そして快適な車内を保つためのフィルター類のメンテナンスまで、専門家の解説を交えて紹介します。

春の車を悩ます「花粉」どうしたら?

 毎年春になると車を黄色く染め上げる花粉ですが、そのまま拭き取ったり放置したりすると、車の塗装に悪影響を及ぼす可能性があります。

 花粉はボディに付着するだけでなく、水分と反応して厄介なシミへと変化する性質を持っています。

 今回は、花粉被害から愛車を守るための正しい知識と具体的な対策について、カー用品店や研究機関の専門家の話を基に、実践的なケア方法をまとめました。

■花粉シミのメカニズム

 車に付着した花粉が黄色いシミになるのには理由があります。

 KeePer技研製品技術開発課の菅野耕司さんは「この時期、主にスギ花粉などで花粉が舞っているんですね。それがクルマに付いてしまって、付くだけなら問題ないが、(雨などで)濡れてしまうと花粉の中に入っている『ペクチン』という成分が割れてしまって、ペクチンが塗装の中に入って伸縮させてしまう。それがシミのように見える」と解説します。

 花粉の悪影響は他の物質と結びつくことで進行します。

 森林総合研究所 関西支所 地域研究監の倉本惠生さんは「最近の研究で空気中に含まれている黄砂や、クルマの排ガスに含まれている粒子・成分、こういったものが働くと花粉が細かく分解されてしまうということが分かってきた。クルマにとっても、より粒子が細かくなりペクチンがより出やすくなることを意味する。塗装面も細かく凹凸があると思われるが、(細かくなれば)塗装面の隙間に入り込みやすくなるとか、ペクチンもより出やすくなるので、くっつきやすくこびり付きやすくなるということは想像できる」と指摘します。

プロが教える「クルマの花粉対策」とは!(画像はイメージ/PhotoAC)
プロが教える「クルマの花粉対策」とは!(画像はイメージ/PhotoAC)

■黄砂と正しい洗車法

 硬い物質を含む汚れに対する洗車方法について、A PIT AUTOBACS SHINONOMEの浮田義之さんは「花粉や黄砂は硬い物質なので、汚れている状態のままタオルでボディを拭くと、砂など硬い物質を引きずるのキズの原因になる。洗車をする前にたっぷりの水でクルマに付いている汚れを落としてあげてから一般的なシャンプーの洗車をしてあげないとキズの原因になってしまう」と注意を促します。

また、洗車後について浮田さんは「しっかり汚れを落として洗車が終わった後にコーティングしてあげることは重要。汚れが付きにくくなるので花粉も付きにくくなる効果が出る」とし、洗車用シャンプーは中性のものが適しており、花粉の時期は1週間から10日ごとの洗車を推奨しています。

 またシミになってしまった場合の対策として、前出の菅野さんは「花粉のシミの部分に70度前後のお湯をかけて塗装面を温めます。その方法としてマイクロファイバークロスなどを敷き詰めた上からお湯をかけると温まりやすい。そうするとペクチンによって伸縮した塗装が熱で力を弱められるので、それで花粉のシミが見えなくなる。もしくは夏まで待つと紫外線などによって塗装面が温められるのでシミは消える」と述べています。

 なお、家庭用ドライヤーは熱量不足な上に、当て続けると塗装を傷める原因になるため使用は控えるべきとされています。

車内への花粉の侵入を防ぐことも大切です。

浮田さんはエアコンフィルターについて「1年に1回という目安だが、やはり汚れていると取れるものも取れなくなってくるしニオイの原因にもなる。性能の高いものであればウイルスや花粉とかもフィルターで取ってくれる」と説明します。

エアコンの機能の使い分けについては「室内は二酸化炭素が充満するので外気を取り込むことは重要。ただ入ってくるものもあるので、室内の花粉を除去するには内気循環で中の空気を回してフィルターで花粉を除去する。それを続けてしまうと二酸化炭素の濃度が上がってしまうので、外気導入に切り替えて新鮮な空気を取り込む」と、換気と循環のバランスの重要性を説きます。もちろん、乗車前に服についた花粉を払い落とすことも基本的な対策となります。

 さらに、エンジンに空気を取り込むエアクリーナーの点検も欠かせません。

 浮田さんは「エンジン内に空気を取り込む時に砂などの不純物が入らないようにするフィルター。フィルターで除去するので次第に詰まってくる。空気を取り込む率が悪くなってしまうので燃費が悪くなったり、エンジン出力の低下に繋がってくるのでこちらも定期的な交換が必要」と述べ、交換目安は4年程度としつつも、使用頻度や汚れ具合に応じたチェックを促しています。

■花粉は春だけではない

 花粉の飛散時期について、倉本さんは「スギ・ヒノキ花粉は2月半ばから4月半ばくらいまで。ここが一年の中で花粉の多い時期のひとつ。木の花粉は春に多いのが特徴」としながらも、「『ブタクサ』という草が知られているがこれは秋に咲く。草の花粉は初夏に多い種類もありそこがひとつのピーク。もうひとつは秋にピーク。これが一年間を通して花粉が多い時期」と解説します。

※ ※ ※

 車を花粉から守るためには、季節に応じた適切な洗車と、各種フィルター類の定期的な確認が求められます。

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Writer: くるまのニュースTV

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