ダイハツ斬新「“4人乗り×4WD”軽トラ」! “丸目ライト”がレトロな「旧車デザイン」採用! 「オープンカー×積載性」を両立した画期的モデル! 幅広いニーズに対応できる「バスケット」とは?
ダイハツは2009年の東京モーターショーで、オープンカーの開放感と軽トラックの実用性を融合させたコンセプトカー「バスケット」を公開しました。家庭菜園やガーデニングを楽しむ「スローライフビークル」として提案されたこのモデルはいったいどのようなクルマだったのでしょうか。
4人乗りオープン×軽トラの実用美
2009年の第41回東京モーターショーで公開された「ダイハツ バスケット」は、家庭菜園など、のどかな生活を楽しめるスローライフ志向のビークルとして紹介されたコンセプトカーです。
趣味性を前面に押し出したこのモデルは市販化には至りませんでしたが、現在ではバンライフやキャンプブームの影響を受け、再び注目を集めています。
既存の軽ワゴンでは実現できなかった「気軽に使える利便性」こそが、バスケットの最大の魅力といえるでしょう。

最大の特徴は脱着式のルーフ構造です。前席上部にはハードトップ、後席上部にはキャンバストップを備え、それぞれを取り外すことで、Bピラーを残したままオープンカーとして楽しむことができます。
リア部分には軽トラックと同様に、テールゲートに垂直開閉式を採用し、荷物の積み下ろしを考慮した実用的な設計となっています。
そのため、ルーフを装着すれば4人乗りの軽乗用車として、取り外せばオープンカーとして、さらにリアシートを倒せばピックアップトラック風のスタイルとして、さまざまな用途に対応可能です。
汚れたキャンプ用品や濡れたサーフボードも、オープンデッキなら気兼ねなく積み込めるのが大きな利点です。
また、シーンに応じてフルオープンに近い開放感を楽しめる点も魅力で、軽自動車でここまでオープンエアを満喫できるモデルは非常に珍しい存在といえるでしょう。
ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1550mm、ホイールベースは2490mmです。
エクステリアは、シンプルなスクエアフォルムにクラシカルな丸型ヘッドライトを組み合わせ、ボディカラーにはライトモスグリーンを採用しています。
ボディサイドには3本のビードラインを取り入れたシンプルなデザインを採用し、自然との調和を表現しています。
インテリアには麻をモチーフとしたファブリックを使用し、グレージュを基調としたナチュラルな雰囲気に仕上げられています。
一方で、インパネやドアトリムの一部にはボディ同色のライトモスグリーンの鉄板をあえて露出させ、商用車のようなタフな印象も演出しています。
こうした「温かみ」と「道具としての実用性」を融合させた点が、バスケットならではの心地よさを生み出しています。
荷台には、汚れを拭き取りやすい樹脂製パネルを採用しており、泥の付いたシャベルや肥料袋なども気兼ねなく積載できます。
このような実用性を重視した設計は、見た目だけでなく、実際の使用シーンを想定した作り込みの表れといえるでしょう。
ボディ構造は、軽トラックに採用されるラダーフレームではなく、軽乗用車をベースとしていると考えられ、あくまでスタイリッシュな軽自動車としての雰囲気を保っています。日常の買い物から週末のレジャーまで、1台で幅広いニーズに対応できるモデルです。
パワートレインの詳細は公表されていませんが、駆動方式は4WDとされています。2009年当時の自動車市場は、リーマンショック後の不況の影響を受け、燃費性能や経済性を重視したエコカーが主流でした。
そのため、趣味性の強いニッチなモデルを市販化するには高いハードルがありました。
しかし現在では、キャンプや車中泊、バンライフといったアウトドア文化が広がり、クルマに移動手段以上の価値、すなわちライフスタイルを求める人が増えています。
公開当時は発売に至らなかったバスケットですが、現在のアウトドア志向の高まりを考えると、市販化されていれば大きな反響を呼んでいたかもしれません。
Writer: 青木一真
埼玉県生まれ。宅配ドライバーを経験した後に、車中泊関連の記事執筆を開始。現在はフリーライターとして、車メディアに従事している。自動車は輸入車、スポーツカー、SUV、ミニバン、軽自動車の所有を経験。月間3000kmほどを走行している。

























