目線の高いR32!? ピカピカ斬新顔のド迫力ボディ! 日産 新型「フロンティアPRO」を中国で試乗! 驚きの走りとは
今回、日産が中国向けに開発した「フロンティアPRO」に試乗。果たしてその印象は?
いざ試乗すると…? 予想外の印象が… 「目線の高いR32」なの?
パワートレインは2.5トン近い車両重量を感じさせない応答性と静かで力強い加速で、日常領域ではアクセルを深く踏み込まない限りはほとんどEVモードで足りてしまうくらいのパフォーマンス(モーター出力は156kW/350Nm)。
雪上は圧雪路だけでなく深雪に突進するようなハード走りも試しましたが、ディーゼルでも厳しい負荷の高い状況でもグイグイと進みます。
今回はAUTOモード+リアデフロックONで走行しましたが、4Lを選ぶと更に過酷な路面負荷にも対応するそうです(バッテリーも含めて)。重箱の隅を突くと負荷が大きいシーンでのEVモード→HEVモードの切り替えに若干段付き(ラグ!?)を感じたものの、総合的には「生きて帰れるPHEV」をリアルに実感できました。
フットワークはダルさは皆無でビシッと正確なステア系、遅れのない回頭性、フレーム構造を忘れる一体感の高さ、大柄なボディを感じさせない身のこなしと重量配分の整ったFRのような旋回姿勢、そして4WDを活かした抜群のトラクションと、「これは本当にピックアップトラック?」と思うくらい洗練されています。
ビックリしたのは雪上での走行時でVDC-ONだと超安定ですが、VDC-OFFにして前荷重を意識してコーナーに進入するとゼロカウンターの4輪ドリフトがいとも簡単に決まります。
そのコントロール性の高さと懐の深さは、ピックアップトラックと言うよりも「目線の高いR32 スカイラインGT-R」と言ってもいいレベルで、まさに“ワクワク”するハンドリングでした。
乗り心地もピックアップ特有の硬さや振動、更にはリアが落ち着かない感覚は無く、入力のマルさ、足のスムーズな動き、無理に抑え込まないショックの吸収のさせ方などはエクストレイルに近いレベルです。
このような印象から「乗用車側に寄せたんでしょ?」と思う人もいるかもしれませんが、ピックアップトラックにとって最も大事な部分……過酷な路面負荷/環境/使用に対する耐久性・堅牢性は従来モデル(ナバラ)以上と言うから驚きしかありません。

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そろそろ結論にいきましょう。フロンティアPROのオンロード/オフロードを含めた総合性能は同クラスのライバル……トヨタ「ハイラックス」、三菱「トライトン」を超えており、恐らく世にあるピックアップの中でもトップレベルにあると思います。
そんなフロンティアPROは現時点では中国専用モデルですが、今後グローバルに輸出も予定されています。
しかし、現時点では日本への導入は未定です。しかし、今回リアルに見て・触れて・乗ってみて解った事は、日本でも十分通用するクルマであると言う事です。
個人的にはパトロール以上に日本に導入してほしいモデルです。エスピノーサ社長、是非とも前向きに検討をお願いします。
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。





































