ホンダの斬新「“2人乗り”軽ピックアップ」に注目! “画期的な荷台”採用の「アウトドア最強」モデル! レジャーで大活躍間違いなし!? 万能すぎる軽トラ「アクティ・スポーツ」とは
軽トラの荷台にウインチやラダーを標準装備。20年以上前にホンダが提案した、遊びのプロのための“最強軽トラ”とは、いったいどのようなモデルだったのでしょうか?
20年前にホンダが示した斬新「軽ピックアップ」がスゴい
普段は仕事の相棒として活躍する軽トラック。そこに、本格的なレジャーやスポーツを楽しむための「ギア」としての機能を詰め込んだ、ホンダらしいコンセプトカーがありました。
荷台の使い勝手を極限まで高め、遊びの可能性を広げた驚きのパッケージング。その詳細を紐解きます。
このコンセプトカーの正式名称は「ACTY SPORT(アクティ スポーツ)」。2002年に開催された「第36回東京モーターショー(商用車)」にて、軽トラックの新しい可能性を提案するライフスタイル・モビリティとして世界初公開されました。
開発のコンセプトは、アクティが持つ高い実用性をベースに、レジャーやスポーツなどの「遊び」に最大限活用するというもの。
モータースポーツのサポートカーやアクティブな趣味を持つ層をターゲットに、単なる運搬手段を超えた「持つ喜び」と「使う楽しさ」を両立させることを目指して開発されました。
デザインとパッケージングにおける最大の特徴は、遊びのプロを納得させる充実した荷台装備です。

ボディはアオリ(荷台の囲い)を一体化させた独創的な形状とし、上部には作業用のルーフランプを備えたパイプキャリアを装着。さらに、荷台を傷から守る樹脂製パネルや、効率的に荷物を固定できる収納型フックが各所に配置されていました。
さらに驚くべきは、本格的な「載せる・降ろす」をサポートする機能の数々です。リアパネル上部にはウインチを備え、両サイドのアオリ内側には収納式のラダーレールまで内蔵。
バイクや重い機材をスマートに積み込める工夫が凝らされており、当時の会場でも「これまでにない実戦的な軽トラ」として注目を集めました。
インテリアは、ペールベージュを基調にオレンジのアクセントを効かせた明るい色調が採用されました。商用車特有の無機質さを排除した快適な空間となっており、目的地までのドライブを楽しく演出する工夫がなされています。
ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1745mm(キャリア除く)と、取り回しの良いサイズを維持していました。
パワートレインには、当時のアクティに採用されていたミッドシップ・レイアウトをベースとしたメカニズムを採用。
具体的な出力などは公表されていませんでしたが、外観に合わせたアルミホイールや足まわりの演出が施されており、軽トラの機動力を活かした軽快な走りをイメージさせる構成となっていました。
残念ながら、アクティ スポーツがそのままの姿で市販化されることはありませんでした。しかし、その「軽トラを趣味の相棒として使い倒す」という発想や、室内外に遊び心を盛り込むパッケージングは、いま見ても新鮮な提案だといえます。
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アクティ スポーツは、単なる合理性の追求ではなく、移動そのものや趣味との関わりを「楽しさ(FUN)」に変えるというホンダの哲学を象徴する一台でした。
20年以上前に提示された「軽トラ×遊び」という型破りな提案は、レジャーの多様化が進む現代において、より魅力的な選択肢として映るのではないでしょうか。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。









































