ソニー・ホンダ合弁開発の新型EV「アフィーラ」が発売中止に! 事業方針を抜本的に見直しへ

ソニーグループとホンダの合弁会社であるソニー・ホンダモビリティは2026年3月25日、開発を進めていた第1弾モデル「AFEELA 1(アフィーラ ワン)」および第2弾モデルの開発と発売を中止すると発表しました。ホンダの電動化戦略見直しに伴い、当初予定していた技術活用が困難になったことが要因とされています。

事業方針の再検討も実施

 ソニーグループ(以下「ソニー」)と本田技研工業(以下「ホンダ」)の合弁会社(JV)であるソニー・ホンダモビリティ(以下「SHM」)は2026年3月25日、市販モデル第1弾として発売が計画されていた「AFEELA 1(以下、アフィーラワン)」および、第2弾モデルの開発と発売の中止を発表しました。

 SHMは2022年9月、ソニーとホンダが持つ独自の知見や最先端の技術、開発能力を掛け合わせることで、付加価値の高いモビリティやサービスの提供を目指して設立されました。

 両社の強みを融合させた次世代の移動体験を実現すべく、新型EV(電気自動車)ブランド「AFEELA」の展開に向けた準備が進められてきたところです。

開発・発売が中止となったソニー・ホンダモビリティの新ブランドEV「AFEELA(アフィーラ)」
開発・発売が中止となったソニー・ホンダモビリティの新ブランドEV「AFEELA(アフィーラ)」

 アフィーラワンは、全長約4915mm×全幅約1900mm×全高約1460mm、ホイールベース約3000mmの5人乗りラージセダンです。

 フロア下には容量91kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、EPA(米国環境保護庁)推定で最大300マイル(約482km)の航続距離を目指し開発が進められていました。

 最大の特徴は、ソニーの技術が光るテクノロジー面で、車内外には合計40個ものセンサーが張り巡らされ、最大800TOPSという驚異的な演算能力を持つコンピューターがそれらの情報を処理します。

 これにより「AFEELA Intelligent Drive」と呼ばれるレベル2+の高度な運転支援システムを実現し、安全性と快適性を両立するといいます。

 2025年1月の発表時、SHMは米国オハイオ州にある最先端工場での生産や、カリフォルニア州における2025年内の正式発売、2026年中旬の納車開始を予定していると明らかにしました。

 また予定販売価格についても、スタンダードモデルで8万9900米ドル(約1350万円・2025年1月当時のレートで換算)からと発表しています。

 今回の決定の背景には、EV市場の環境変化を受けたホンダ側の戦略転換があります。

 ホンダが2026年3月12日に公表した四輪電動化戦略の修正により、SHMが活用を前提としていたホンダの技術やアセットの提供が難しい状況となりました。

 これを受け、当初の企画通りに車両を商品化することが困難であると判断された模様です。

※ ※ ※

 新型車の発売中止に伴い、ソニー、ホンダ、SHMの3社は、事業方針を全面的に見直すことで合意しました。

 今後は市場動向を踏まえ、ジョイントベンチャーとしての設立趣旨を再確認した上で、中長期的な視点からモビリティの進化にどのように寄与できるか、事業のあり方について継続して協議を行うとしています。

 新たな事業の方向性については、内容が明確になった段階で速やかに公表される予定です。

 なお、今回の開発中止を受け、すでに新型アフィーラワンを予約していた米国カリフォルニア州の顧客に対しては、預かっている予約金の全額返金手続きが速やかに開始されることが案内されています。

 今回の発表に関する詳細な背景や、今後の協議の進捗についても、引き続き注目が集まります。

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Writer: くるまのニュース編集部

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