トヨタの「“非スライドドア”ミニバン」に熱視線! ワイルドな大型グリル×高めの最低地上高で悪路も余裕! 東南アジアで活躍する「イノーバ ゼニックス」日本導入を望む声とは?

トヨタの海外専売車「イノーバゼニックス」が日本でも注目されています。あえてヒンジドアを採用した独自の「SUVミニバン」とはどのようなモデルなのでしょうか。

トヨタの「SUVミニバン」に熱視線!

 国産メーカーには「海外専売モデル」が数多くあり、そのなかには「日本でも売ってくれたらいいのに」と思わせる魅力的なモデルがあります。

 そのなかで注目されるのが、東南アジアで販売されているトヨタ「イノーバ ゼニックス」です。

 SUVのような力強さがありながら、中身は3列シートを備えたミニバンとしても使えるMPV(多目的自動車)で、その整った外観と日本市場にもマッチしそうなモデルです。

 どのような特徴があるのでしょうか。

 2004年に登場した初代「イノーバ」は、悪路が多いインドネシアの環境に合わせ、SUVのタフさとミニバンの多人数乗車を兼ね備えたMPVとして誕生しました。

 2022年に登場した3代目(現行型)では、車名をイノーバ ゼニックスへと変更するとともに、それまでのミニバン風のデザインから、より洗練されたSUVスタイルの外観へと生まれ変わっています。

 ボディサイズは、全長4755mm×全幅1850mm×全高1795mm、ホイールベースは2850mm。これは現行(6代目)「RAV4」(全長4600mm-4620mm×全幅1855-1880mm×全高1680-1695mm)と比較すると全長が少し長く、全幅はほぼ同等というサイズ感です。

 ロングホイールベースのため狭い道での取り回しには注意が必要ですが、もし日本で走らせたとしても、持て余してしまうほど大きいわけではありません。

大型グリルで迫力満点な「イノーバ ゼニックス」
大型グリルで迫力満点な「イノーバ ゼニックス」

 また、最低地上高は160mmを確保しており、一般的なミニバンよりもロードクリアランスが高め。日常の段差を擦りにくいだけでなく、アウトドアの未舗装路や大雨による悪路でも床下を気にせず走れる安心感があります。

 フロントマスクをはじめ、各所に先代RAV4の面影を感じさせるスタイリングも特徴です。大きなフロントグリルを囲むメッキ加飾や、フロントバンパーのサイドにあしらわれた大型のデザインライン、さらにクローム塗装のアウタードアハンドルやフロント同様の加飾が施されたリアバンパーなどにより、随所に華やかさを持たせた存在感のあるデザインに仕上げられています。

 生産を行うインドネシアでの仕様を見ると、パワーユニットには174PSを発揮する2リッターガソリンエンジンと、システム最高出力186PSを発揮する2リッターガソリンエンジン+モーターのハイブリッドが用意されています。

 シャシには「TNGA(GA-C)」プラットフォームを採用しており、車重やサイズを考慮しても十分な動力性能を備えています。

 なお、駆動方式は全グレードともに前輪駆動(2WD)のみの設定となっています。

 先進安全装備は「トヨタセーフティセンス」が搭載されており、プリクラッシュセーフティ(衝突被害軽減ブレーキ)やレーントレーシングアシスト、プロアクティブドライビングアシストといった運転支援機能が組み込まれています。

 そんなイノーバ ゼニックスに対して、日本のユーザーも注目しており、ネット上では「アルファードより現実的で格好いい」や「ちょうどこのくらいのサイズで最低地上高も欲しかった」、「こういったクルマこそメーカーで逆輸入すべき」と評判は上々。「SUVらしいデザインで3列シートがあると便利」という実用性を評価する声が多く聞かれます。

※ ※ ※

 かつて日本市場にも、SUVのテイストや走りの良さを盛り込んだMPVが存在していましたが、スライドドアを持つミニバンの台頭によって車種が減少した経緯があります。しかし、多人数乗車が可能で、普段はスタイリッシュなSUVとして使えるイノーバ ゼニックスのようなモデルに興味を持つ人も多いでしょう。

 ただし、日本市場への導入を考えた場合、クリアすべきハードルもあります。イノーバ ゼニックスが、日本のミニバン市場では必須ともいえる「スライドドア」ではなく、一般的な「ヒンジドア」を採用している点は、ファミリー層の選択肢として好みが分かれる部分です。

 それでも、近年増えている大雨などの異常気象を考慮すると、一般的なミニバンより最低地上高が高く、悪路や冠水路にも強いモデルの重要性は高まっていといえるでしょう。

 その証拠に、ボディタイプは違うものの、SUVとミニバンを融合させた三菱「デリカD:5」が根強い人気を保ち続けていることからも、こうしたクロスオーバーMPVの需要は決して低くはないはずです。

 現状では、イノーバ ゼニックスの日本導入に関する公式な情報はありません。しかし、ユーザーに幅広い選択肢を提案しているトヨタだけに、今後の展開に期待が膨らむ1台です。

【画像】超カッコいい! これがトヨタの「“非スライドドア”ミニバン」です!(30枚以上)

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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