394馬力の「“2ドア”スポーツカー」に注目! “水平対向”エンジン×6速MT搭載の純ガソリン車! リアシートレスの“走り特化仕様”ポルシェ「911カレラT」の実力とは?

ポルシェ「911」シリーズのなかでも、軽量化と走りにこだわったモデルとして人気を集める「911カレラT」。2024年に改良が施された最新モデルに試乗しました。今回は、モータージャーナリストの萩原秀輝氏がその魅力をチェックします。

“イチオシ”の2ドアスポーツカー

 2019年、現行型(992)のポルシェ「911」が日本市場で発表されました。中でも2022年に追加された2ドアスポーツカー「911カレラT」は、近年のポルシェではイチオシのモデル。

 ベースとなる911カレラに対して後席を除きガラスやバッテリーを変更することなどで軽量化を実現。しかも、3リッターの水平対向6気筒ツインターボエンジンに組み合わせるのはデュアルクラッチ式の8速AT仕様に加えて7速MT仕様も用意していました。

 2024年5月、992はCO2とNOxの削減などを踏まえマイナーチェンジを実施。992の後期型は、“992.2”とも呼ばれています。注目は、911では初のハイブリッドモデルとなる「911 GTS」を投入したこと。システムとしては、電動ターボチャージャーを組み合わせるT-ハイブリッドを採用。システム最高出力は541馬力を発揮し、高効率化も実現しています。

394馬力の3リッター水平対抗6気筒ツインターボエンジン搭載!(Photo:Toshiki Kobayashi)
394馬力の3リッター水平対抗6気筒ツインターボエンジン搭載!(Photo:Toshiki Kobayashi)

 ですが、やはりイチオシは2024年10月に追加された911カレラTになります。エンジンは、多くの課題に対応しつつ最高出力を9馬力上乗せして394馬力を発揮。新型は、6速MTを専用で組み合わせています。

 軽量化に取り組んでいることは前期型と同様で、なおかつ911カレラよりも走りを重視。タイヤサイズはワイドでロープロファイルとなりインチアップも実施。4輪操舵システムのリアアクスルステアや、デファレンシャルの左右駆動力配分を可変するポルシェトルクベクタリングを装備しているだけに、事実上はかなりの軽量化を実現しています。

ウッドのシフトノブがオシャレ!(Photo:Toshiki Kobayashi)
ウッドのシフトノブがオシャレ!(Photo:Toshiki Kobayashi)

 それでも、911GTSと比べると性能差は大きくなります。ところが、走らせると911カレラTの刺激は期待以上。軽量化のためにガラスの板厚を薄くし、吸遮音材の使用を減らしています。後席がないため、エンジン音がよりダイレクトに耳に届くからです。余計なノイズまで聞こえてきそうですが、その心配はありません。

 6速MTは、レバーのストロークが短く節度があり、スコッという感触で小気味よいシフト操作が可能です。クラッチは重すぎず、繋がりもスムーズで特別なテクニックは必要ありません。

 それどころか、オートブリップを採用しているため、シフトダウン時には自動で回転合わせを行います。その際の“フォン”という歯切れのいいエンジン音を聞くために、シフトダウンを繰り返したくなるほどです。

 アクセルを踏み込むと、エンジン音の聞こえ方が他の911とは明らかに異なります。音がクリアでボリュームも大きく、中回転域からはレース用エンジンに通じるギアの機械音が重なってきます。音質としては、エンジンがターボではなく自然吸気に変わったのではないかと感じるほどです。

 高回転域では音質は高周波に変わり、タコメーターから目を離していると7400rpmから始まるレッドゾーンに針が突き刺さり、レブリミッターの助けを借りることに。吹け上がりは一段と鋭く、加速も勢いづきます。それでいて過激ではなく、公道で許容できる範囲の刺激に収まっている点も911カレラTの魅力といえます。

 しかも、エンジンの柔軟性は文句ナシです。市街地であれば1000rpm台前半でも必要な力強さを発揮。低回転域で1速飛ばしのシフトアップを繰り返すようなズボラな運転さえも受け入れてくれます。

 また、911カレラよりも高性能なタイヤを装着し、ダンパーの減衰力を連続可変制御するサスペンションも車高を10mm下げるなどの強化が施されています。それでも乗り心地は少しも犠牲になっていません。路面からの入力はサスペンションで吸収するだけでなく、高剛性ボディが余計な振動を遮断するためです。

 さて、いかがでしょうか。クルマ任せではなく、自らのシフト操作により性能が引き出される911カレラT。走りのリズムを刻めるという意味でも、山岳路のコーナーを次々と駆け抜ける場面での楽しさは保証付きです。

※ ※ ※

 なお、911カレラTの価格(消費税込)は2006万円です。

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Writer: 萩原秀輝

日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。在学中からフリーランスのモータージャーナリストとして活動を開始し、同時期にツーリングカー・レースにも参戦。豊富なクルマの知識とドライビング理論を活かし、自動車メーカーなどが主催する安全運転教育の講師を数多く務めた経験を持つ。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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ポルシェ 911
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