JR大井町駅の“分断”ついに解消へ! 新改札「トラックス口」に繋がる“新道路”が3月25日開通! 26年末には「高架下ショートカット」も完成予定
東京都品川区のJR大井町駅周辺で長年進められてきた大規模な再開発プロジェクトが、いよいよ節目を迎えます。新たな交通広場および区画道路の一部が完成し、2026年3月25日より開通します。
JR大井町駅の利便性が向上! 街の回遊性はどう変わる?
JR大井町駅(東京都品川区)の新改札「トラックス口」に繋がる交通広場および道路の一部が、2026年3月25日に開通します。
このプロジェクトは、UR都市機構が進める「広町二丁目土地区画整理事業」の一部。
今回の整備は、JR東日本が同地区で進めている大規模複合施設「OIMACHI TRACKS(大井町トラックス)」の開業(3月28日)と時期を合わせて行われるもので、駅周辺の利便性と回遊性を劇的に向上させることが期待されています。
開発の背景には、大井町駅周辺特有の地理的な課題がありました。
このエリアは、複数の鉄道路線が入り混じる交通の結節点ながら、鉄道軌道や土地の高低差によって、品川区役所側と旧JR東日本広町社宅跡地側のエリアが物理的に分断されていた場所。
そのため、駅の至近距離にありながら相互の行き来が制限され、広大な土地が持つポテンシャルを十分に発揮できていないという課題を抱えていました。
UR都市機構は、品川区やJR東日本、東急電鉄といった関係各所と連携し、この「分断」を解消して品川区の中心核にふさわしい多様な機能を備えた複合拠点を形成することを目指してきたといいます。
新しく供用される施設の中でも特に注目なのは、最新の都市計画手法である「立体道路制度」を活用して整備された交通広場です。
これは道路の上下空間に建物を建築したり、道路と建物を一体構造で建設したりすることを可能にする制度で、今回の交通広場は「OIMACHI TRACKS」の建物と重層的に整備されています。
この交通広場は、JR大井町駅に新設される改札口「トラックス口」の目の前に位置しており、JR東日本による駅改良工事と足並みを揃えることで、既存の駅前広場との適切な役割分担を図りました。
これまで特定の場所に集中しがちだった駅周辺の車両・歩行者の流れを分散させ、交通結節点としての機能を大幅に強化することが可能になります。
また、この交通広場へと繋がるアクセス道路の整備も同時に進められています。今回、既存の幹線道路である補助26号線から交通広場へと接続する、幅員約16mの広々とした区画道路が新たに開通。駅への車両アクセスがスムーズになるだけでなく、歩行者の安全な通行空間も確保されます。
将来的には、この交通広場からさらに補助163号線へと接続する東西道路の整備も予定されており、エリア全体の交通ネットワークは今後さらに進化していく計画です。
歩行者のためのネットワーク構築も本事業の重要な柱です。UR都市機構は、鉄道や土地の高低差を克服するために、道路だけでなく歩行者デッキや専用通路の整備を推進しています。
東急大井町線の高架下を利用した通路整備では、2026年6月頃に「4号通路」、同年12月頃には「2号通路」がそれぞれ完成する予定となっており、これらが開通すれば「OIMACHI TRACKS」や隣接する「TRACKS PARK」と補助26号線が直接繋がります。
これにより、現在建築が進められている品川区の新庁舎へのアクセスも劇的に改善され、駅を中心とした街全体の回遊性が飛躍的に高まることになります。

さらに、今回の開発は単なる利便性の追求にとどまらず、地域の防災力向上という重要な側面も持っています。
開発エリアは品川区の広域避難場所にも指定されており、平時は市民の憩いの場となる広場空間が、災害時には行政機能と連携した強固な防災拠点としての役割を果たすよう設計されています。
浸水想定区域に位置する特性を考慮し、土地区画整理事業を通じてインフラ全体を底上げし、最新の防災基準に適合した街基盤を構築することで、地域住民の安全と安心を守る都市機能が強化されます。
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今後は、大井町駅からは「しながわ中央公園」へと直接アクセスできる歩行者デッキの延伸も予定。これにより、駅周辺の商業・ビジネス機能と、緑豊かな公園エリアがシームレスに繋がり、歩行者にとってより一層安全で快適な歩行環境が実現します。
品川区の新庁舎については2029年度の完成を目指しており、2033年度の換地処分をもって、この壮大な区画整理事業は一つの完成形を迎えることになります。
Writer: くるまのニュース編集部
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