最近のクルマで「隠れドアノブ」が多いのはなぜ? 「どこで開けるの?」と迷うクルマも! 実は…見た目だけじゃない! “採用拡大”に納得できる理由とは?
最近の新型車では、ドアノブが目立たないデザインを採用するモデルが急増しています。その背景には空力性能やEV時代の効率向上があります。トヨタ「プリウス」をはじめ、各社が採用する最新ドアハンドル事情を紹介します。
“隠しドアハンドル採用車”が増加中! その理由とは?
ここ数年、新型車を見ていると「ドアノブ(ドアハンドル)が見当たらない」と感じるモデルが増えています。
以前はボディから飛び出したグリップ式ハンドルが一般的でしたが、最近ではボディと一体化したデザインや、後席用ハンドルを目立たない位置へ移したクルマが珍しくなくなりました。どうしてなのでしょうか。
背景にあるのは単なる流行ではなく、空力性能や電動化、さらにはデザイン性を高めるための工夫です。
とくにハイブリッド車やEVでは、わずかな空気抵抗の差が燃費や航続距離に影響するため、ドアハンドルの形状まで細かく見直されるようになっています。

その代表例として知られるのが、5代目のトヨタ「プリウス」です。2023年1月にハイブリッド車、3月にはプラグインハイブリッド車が発売され、低く流麗なクーペフォルムへ大きく進化しました。
5代目プリウスでは、後席ドアのハンドルが一般的な位置に存在せず、ブラックアウトされたCピラー部分へ埋め込まれています。遠目にはハンドルが見えにくく、2ドアクーペのような印象を与えるのが特徴です。
さらに後席には、トヨタ車として初採用となった電気式の「ドアオープンスイッチ(リヤドアハンドル)」を装備。
従来のようにハンドルを引くのではなく、軽く触れることでロックが解除される仕組みとなっています。
ただ、こうした「隠しドアハンドル」はプリウスだけの話ではありません。2026年5月時点で新車販売されている国産車を見ると、同様の考え方を採用したモデルは着実に増えています。
たとえばホンダ「ヴェゼル」も代表的な1台です。ヴェゼルでは後席ドアハンドルをCピラー付近へ配置しており、側面から見ると後席ドアの存在感が薄く見えるデザインになっています。
SUVでありながらクーペのようなシルエットを演出するためで、初代から採用されてきた特徴的な手法です。
現行型ではボディラインとの一体感がさらに高められ、街中でもスタイリッシュに見えるデザインへ進化しています。
一方、EVではさらに進化した方式が採用されています。一例として日産「リーフ」は、ボディ表面に格納される電動格納式アウトサイドドアハンドルを採用。通常時はボディと完全に一体化しており、解錠時のみ自動でせり出してきます。
これはデザインだけでなく、空気抵抗低減を強く意識したものです。EVはガソリン車以上に空力性能が重要視されるため、こうした細かな工夫が航続距離の向上につながっています。
このように、最近の国産車でドアハンドルが目立たなくなっている理由は、単なる見た目の流行だけではありません。
デザイン性、空力性能、静粛性、そして電動化時代に求められる効率性能など、複数の要素が関係しています。
以前は単なる「取っ手」に過ぎなかったドアハンドルですが、現在ではクルマ全体の性能やキャラクターを左右する重要なパーツへ変化しているのです。
Writer: くるまのニュース編集部
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