スバルが新型「ハッチバック」実車公開! 364馬力の水平対向ターボ×6速MT搭載の“速いヤツ”! 鋭く曲がれる高性能なAWD車「ハイパフォーマンスX バージョンII」の正体とは!
スバルがスーパー耐久参戦用の新型ハッチバックを公開しました。364馬力の水平対向ターボと6速MT、さらに進化したAWDシステムがもたらす異次元の走りに迫ります。
スバルが新型「ハッチバック」実車公開!
スバルは2026年3月21日に行われたENEOS スーパー耐久シリーズ2026 Empowered by BRIDGESTONEの開幕戦「もてぎスーパー耐久」にて、今シーズンから投入する新たな開発車両「SUBARU HIGH PERFORMANCE X Version II(スバル ハイパフォーマンスエックス バージョンツー、以下ハイパフォーマンスX バージョンII)」の詳細仕様を公開しました。
同社がスーパー耐久シリーズ(S耐)のST-Qクラスへ投入するこの新型マシンは、「ジャパンモビリティショー2025」で公開されたコンセプトカー「Performance-B STI concept」の設計思想を基に開発。そこには「もっと気軽に愉しめるクルマ」の実現に向け、スバルが保有する技術資産を活用し、レース環境で走行性能を徹底的に鍛え上げるという目的があります。
大きな変更点として、ボディタイプを従来のセダンからハッチバックへと変更。これに伴い、車体骨格の段階から設計が見直されました。

これまでの参戦車両は、市販される量産車のホワイトボディをそのまま使用し、高グリップな競技用タイヤでの走行負荷を確認しながら補強パーツを追加していく手法を用いていました。
対して今回の新型マシンは、蓄積された解析技術を活かし、ホワイトボディの状態から剛性バランスを作り直している点が大きな特徴となっており、伊藤奨チーム監督は「フロントタイヤから発生した力をしっかりリアタイヤまで、遅れなく、均一に、線形に力を使えるというところに着目しました」と語ります。
ボディを通るよりも早くリアタイヤに力を伝え、効率よくコーナリングフォースを得ることを意識し、サイドシルやシャシ周りへの補強を実施。
タイヤからの入力がサイドシルへ伝播するのを抑制しつつ、ストラット部分の剛性を高めることで、ドライバーのステアリング操作に対して車両が遅滞なく反応する特性を持たせました。
さらに、ストラットタワーやサスペンションアームの配置を変更して適切なジオメトリーを構築し、トレッドの拡幅化も実施しています。
外装部品の設計においては、セダン形状と比較して空力面で不利となるハッチバックの特性を補うため、社内の複数部署が連携して開発にあたりました。
伊藤監督が「特徴的なのはリアウィングと、リアのクォーターガラスにあるダクトです」と述べる通り、リアウィングは航空宇宙カンパニーとの共同開発によるもので、素材には再生カーボン(CFRP)を使用。また、リアのクォーターガラス部分に設けられたダクトは、リアデファレンシャルのクーラーへ冷却風を導くための専用装備です。
この部品は、社内の技能五輪選手が金属板を叩き出し、一枚の部品として作り上げた力作。フロントフェンダー上部の3連ダクトも、タイヤハウス内の圧力とボンネット内の熱気を効率よく排出する役割を担います。
床下の空気流路を最適化するディフューザーの開発には、空力を専門とする部署も参画しました。
風洞実験施設を用いた検証も頻繁に行われるようになり、まさに全社的な協力体制のもとで空力性能の向上が図られています。






































