“20年以上ぶり”の復活!? トヨタ新型「“2ドア”スポーツカー」まもなく登場!? 3ボックスなボディ&迫力ウィングのラリーカーは待望の「セリカ」か
SNSで、トヨタの開発中のクルマのスクープ写真が話題を集めています。その開発中のクルマは「次期セリカ」なのではないかという意見も。もしも「セリカ」であるなら、どんなクルマになるのかを考えてみました。
テスト中のWRCカーがどう見ても「ヤリス」ではない!
SNSで話題になっているのが、トヨタの新型モデルのスクープ写真です。ポルトガルで撮影されたもので、「テスト走行中のトヨタWRC27」の姿だというもの。ここで、驚くのがベースとなるのが2ドアクーペにしか見えないということです。
ハッチバックの「ヤリス」ではない、別のクルマをベースにWRCカーが作られているのです。

そこで大問題となるのが”2ドアクーペの別のクルマは何になるのか?”ということでしょう。SNSでは次期「セリカ」ではないか…「セリカ」であってほしいという声があがっているようです。
1970年代から90年代にかけてラリーで大活躍
では、謎の2ドアクーペに「セリカでは?」という声があがっているのでしょうか?
まず、知っておくべきは、世界的なセリカの人気の高さです。トヨタが本格的に世界に進出していったのは、1960年代の「クラウン」「コロナ」「ランドクルーザー」の輸出から始まります。1970年代までには「カローラ」「ハイラックス」セリカが輸出ラインナップに加わります。
当時のトヨタには「2000GT」という本格スポーツカーも存在しましたが、量産スポーツカーの代表格はセリカだったのです。
そんなセリカは、1970年代から90年代にかけてラリーの世界で大活躍します。1972年にRACラリー(イギリスで開催されていた世界ラリー選手権)にセリカでワークス初参戦し、クラス優勝を飾ります。
その後も、セリカは1980年代のサファリラリー3連覇や、90年代のWRCドライバーズチャンピオンやメーカーチャンピオン、サファリラリー4連覇などの偉業を達成します。
ちなみにスープラも、最初はセリカの高性能版として誕生し、後に独立したモデルになったという歴史があります。また、2012年に導入されたトヨタ「86(現在のGR86)」は、導入時にはアメリカから「セリカの名前にしてほしい」との強い要望があったけれど、それを蹴って「86」という名称にしたというエピソードもあります。
つまり、今でこそ、WRCは「GRヤリス」が活躍していますが、その昔は、セリカがトヨタのラリーの顔であり、スポーツカーの代表格だった歴史があるのです。
セリカが期待される背景
また、現在のトヨタを取り巻く環境を考えれば、いつセリカが復活しても、おかしくありません。
ライバルであるホンダは、「プレリュード」や「インテグラ」といったスポーティモデルを復活させています。一方、トヨタのスープラは、2026年3月で生産が終了してしまいます。
今後、トヨタからは「GR GT」が市場導入される予定ですが、GR GTは、スーパースポーツですから、どう考えても超高額で、庶民には手の届くような存在ではありません。
トヨタのスポーツ・イメージをGR GTで高めるのであれば、一方で、リアルに売れるスポーツカーが欲しいもの。
実際に2024年暮れから2025年にかけて、当時のトヨタの会長であった豊田章男氏や、当時の副社長であった中嶋裕樹氏などからは、たびたび「セリカを復活させたい」という声があがっていました。これも「セリカ復活」を期待させる理由の一つと言えるでしょう。
次の「セリカ」が登場するとすれば、どんな姿か?
そうした背景を踏まえて、SNSに投稿された「WRC27」のスクープ車両の写真を見直してみれば、確かに次期セリカと考えてもおかしな話ではありません。前後の大きなオーバーフェンダーとリヤのウイング、ルーフのインレットは、WRC専用に付け加えたものでしょうし、車高の高さもWRC向けのもの。それらを除外してみれば、実用的なクーペの姿が浮かび上がってきます。
ちなみに最後のセリカはFFモデルであったように、後期のセリカは、本格スポーツカーではなくスペシャリティカーというジャンルのクルマでした。量産車の素材をうまく使った手ごろな価格の、スポーティな雰囲気のクルマです。
今で言えば、「プリウス」をベースに、よりスポーティで高性能なモデルというのが、かつてのセリカの立ち位置です。
WRCカーは改造範囲が広く、特にパワートレイン系は量産車とは別物です。そういう意味で、スクープされた「WRC27」の中身は、従来のWRCカーそのもののはず。ですから、もしもセリカが復活したとしても、まったく別のパワートレインを採用している可能性もあります。
プリウスと同じハイブリッドを載せて、セリカと名乗るのです。逆に、現在のGR ヤリスの純エンジンのパワートレインをそのまま使い、ボディだけが2ドアクーペになってセリカと名乗ることも可能でしょう。
スポーティなスペシャリティカーをゆくならハイブリッドでしょうし、本格スポーツを目指すなら純エンジン車となるはず。
一体、次世代の「セリカ」はどちらに向かうのか…そして、そもそも本当に復活するのか、まだまだ謎だらけですが、楽しみであるのは確か。“セリカ”の名前は、そんなワクワク感あふれるものと言っていいのではないでしょうか。
2026年で生産終了から20年となるセリカ。20年以上ぶりの復活に期待です。





































