「約40年間」も“畑に放置”されていたホンダ「Z」奇跡の“復活”! 渾身のレストア実施した「名車」に大注目! 横浜テクノオートの“学生の手”で再生したモデルとは!
2026年2月21日から22日にかけて開催された「ノスタルジック2デイズ 2026」では、自動車大学校の学生がレストアしたホンダ「Z」が展示されていました。レストアはかなりの苦労があったとのこと。完成までのストーリーを紐解きます。
ホンダ名車「Z」奇跡の“復活”で公開!
2026年2月21日から22日にパシフィコ横浜で開催された、日本最大級のクラシックカーの祭典「ノスタルジック2デイズ 2026(以下、N2d 2026)」。
会場には、カーショップ・物販ショップのほか、整備士を育てる自動車大学校および自動車専門学校も出展を行っており、学生が製作やレストアを行なったクルマが展示されます。
神奈川県横浜市南区の「横浜テクノオート専門学校」は、N2d 2026に同校の学生がレストアを行なったホンダ初代「Z」を展示しました。
なお同校では、昨年のN2d 2025にもマツダ「ポーターバン」をレストアして出展しています。

今回、「ホンダZ レストアプロジェクト」によって見事に再生を果たしたこのZですが、ここに至るまではかなりの苦労があったようです。
レストアの対象となったZは、ツインキャブを搭載した1972年式の「TS」グレード。
1986年まで使用されたのち畑に放置された、いわゆる「草ヒロ」物件でした。
それを引き上げ学校まで運んでバラしてみたところ、やはり各部は腐食が進みサビサビの状態。
フロントフェンダーやバンパー下の鉄板はサビで薄くなり穴があいていたほか、ルーフも塗装が剥がれ、一面サビだらけでした。
そのためレストア作業は、まずエンジンとトランスミッションを下ろし、ガラスや灯火類、ドア・ボンネットなども一度取り外して、塗装とサビ落しから始まりました。
サビがひどい部位は新しい鉄板を切り継いで溶接を行ったのですが、ただ鉄板を貼ればいいというわけではなく、複雑な車体形状に沿って形状を整える必要があったといいます。
こうして完成した車体は鮮やかなイエローに塗装され、整備して美しい状態を得たパワートレインと再結合。
パーツの欠品が少なかったエンブレムや灯火類などはそのまま再利用し、手に入らないパーツやゴム類は流用などにより装着したとのこと。
内装もシート類の補修を行って、Zは見事に美しい姿を取り戻しました。
さらに注目は、リアの「水中メガネ」と称されたリア窓の下部に、MQQNEYES(ムーンアイズ:MOONEYESの“OO”を目に見立てて“QQ”として表記)のレジェンドピンストライパー「ワイルドマン石井」氏による、手書き・直筆の「HONDA」ロゴが輝いていることです。
このような一連の作業は、鈑金塗装に必要な技術を得るためにはまさに理想の実習といえます。
「苦労したポイントは?」と学生に聞いてみたところ、「どこも大変でした」という答えが返ってきただけに、そのレストアには大変な苦労が偲ばれました。
なお、Zの手前に置いてあった1967年式のバイクであるホンダ「モンキー」も、横浜テクノオート専門学校で以前レストアを受けたモデル。
同年代を駆け抜けたホンダの名車が並ぶ演出も、見逃せないポイントです。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。




























