“300馬力”の「V6」エンジン搭載! 300万円以下の「“スポーティ”SUV」が魅力的! トヨタ「ハリアー」より安い“全長4.8m級”のポルシェ「“格安”カイエン」とは
洗練されたデザインで人気のトヨタ「ハリアー」は、新車で300万円台から手に入る国産高級SUVの代表格ですが、中古車市場に目を向けると、さらに手頃な「300万円以下」の予算でポルシェの最高峰SUV「カイエン」が射程圏内に入ってきます。性格の異なる2台ですが、あえて比較することで見えてくる魅力とは何でしょうか。
憧れの「カイエン」が300万円以下で手に入る?
都市型SUVのパイオニアとして絶大な人気を誇るトヨタ「ハリアー」。そのガソリン車エントリーグレードの新車価格(消費税込)は371万300円からとなっており、最新の安全装備や静粛性に優れた上質な室内空間を備えた、まさに都市型SUVの代名詞といえる完成度を誇ります。
ピカピカの新車で、長期間のメーカー保証とともに安心して乗り出せるハリアーは、満足度の高い選択肢のひとつと言えるでしょう
いっぽう、中古車市場に視点を変えてみると、新車ハリアーの予算を下回る300万円を切る価格帯で、新車では手が出ない”高嶺の花”であるはずの高級外車が販売されているケースがあります。
その筆頭ともいえる存在が、ドイツのスポーツカーメーカー、ポルシェが手がける高級SUV「カイエン」です。

カイエンといえば、ポルシェの屋台骨を支える大ヒットモデルであり、新車であればオプション込みで1000万円を軽く超える高級車です。しかし現在、中古車市場ではその相場に変化が起きています。
特に狙い目となっているのが、2010年に登場した第2世代(958型)の中でも、2014年のマイナーチェンジ前までの「前期モデル(2010〜2014年式)」です。走行距離が少ないものでは、3万kmから5万km程度の良質な個体が、車両本体価格で200万円台から見つけることができます。
諸費用を含めた支払総額でも300万円以下に収まるケースが多く、憧れのポルシェオーナーになることが現実的になっているのです。
では、この価格帯で狙える「958型前期カイエン」とは、どのようなクルマなのでしょうか。
ボディサイズは全長4845mm×全幅1940mmで、全高はグレードやサスペンション仕様などにより異なります。日本の道路環境では少々持て余すほどの堂々たる体躯ですが、その分、室内空間の広さと圧倒的な存在感は、国産ミドルサイズSUVとは一線を画します。
この世代には複数のグレードが存在しますが、中古車市場で多く流通し、かつ特徴的な4つのモデルを紹介します。
まずは、最もベーシックグレードなカイエンです。搭載されるエンジンは、3.6リッターV型6気筒自然吸気エンジン。最高出力は300馬力を発揮します。ターボチャージャーこそ装備されませんが、ポルシェらしい軽快なエンジンの吹け上がりと素直なハンドリングが特徴です。
当時の新車価格は700万円台後半から800万円台と高額でしたが、日常使いから高速巡航まで不足なくこなす、バランスの良いエントリーモデルといえます。
次に、ワンランク上の性能を持つ「カイエン S」。この前期型の最大の特徴は、4.8リッターV型8気筒自然吸気エンジンを搭載している点です。
最高出力は400馬力を発揮。近年のダウンサイジングターボとは異なり、大排気量NAエンジンならではのアクセルレスポンスと、V8サウンドを楽しむことができる希少なモデルといえます。
そして、圧倒的なパフォーマンスを誇るのが「カイエン ターボ」です。4.8リッターV型8気筒ツインターボエンジンは、最高出力500馬力という強大なパワーを発揮します。当時の価格は1500万円オーバーという超高級グレードです。
また、環境性能と走りを両立した「カイエン S ハイブリッド」も見逃せません。3リッターV型6気筒スーパーチャージャーエンジンにモーターを組み合わせたパラレル方式のハイブリッドシステムを搭載し、システム出力380馬力を発揮します。低速域でのEV走行も可能で、3リッタークラスの燃費でV8エンジン並みの加速性能を実現したモデルとして人気を博しました。
※ ※ ※
かつては成功者の証であり、一般ユーザーには手が届かなかったカイエンも、世代交代を経たことで300万円を切る価格から検討できるようになりました。
今回ご紹介した2代目前期モデルであれば、ポルシェらしい走りの質感を十分に堪能できるはずです。
もちろん、故障のリスクが極めて低く、維持費の心配も少ない新車のハリアーに対し、大排気量な輸入中古車であるカイエンは、相応のメンテナンス費用や燃費などの維持費を考慮する必要があります。
しかし、ハリアーの新車購入予算を下回る価格で、ポルシェが誇る圧倒的な走行性能とラグジュアリーな世界観を堪能できるのは、中古車ならではの特権です。
最新の安心感と洗練された快適性を極めた新車のハリアーか、それとも憧れのブランドとスポーツカー顔負けの走りを楽しむ中古のカイエンか。どちらもSUV選びにおける、非常に魅力的で素晴らしい選択肢と言えるのではないでしょうか。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。






















