日産の「新型フェアレディZ」まもなく発売! 初代「S30Z」思わせる「“旧車”顔」がさらにカッコよくなった! 400馬力超え「NISMO」の“6速MT”新設定も注目される「2027年モデル」26年夏に発売へ
2026年1月9日、日産はフェアレディZのマイナーチェンジモデル(27MY)を発表しました。注目はNISMOモデルへの6速MT追加ですが、標準モデルを含めて広く改良されています。
「熟成進化」と呼ぶにふさわしいアップデート
2026年1月9日、日産は新型「フェアレディZ」(マイナーチェンジ版・2027年モデルイヤー:以下、27MY)を2026年夏に発売すると明らかにしました。
最大のトピックは、これまで9速AT専用だったNISMOモデルに6速マニュアルトランスミッション(以下、6速MT)が追加されたことですが、標準モデルを含め、全体にわたってブラッシュアップが図られているのが特徴です。
まず27MYのNISMOモデルでは、新設定となる6速MTに合わせて、MT専用のエンジントルクプロフィールを新たに設計。スロットル制御や点火タイミングを見直すことでアクセルレスポンスを向上させ、回転数を上げていく過程でも伸び感が持続する、気持ちのいい加速フィールを実現しています。
さらに、あらゆる走行シーンで扱いやすいハンドリングと安定したブレーキング性能を狙い、フロントには軽量構造の2ピースディスクローターを採用。これにより約9kgの軽量化を果たし、バネ下重量を低減しました。

合わせてサスペンションセッティングも最適化され、高速コーナー進入時の安定性と安心感が向上。加えて、低フリクション仕様のステアリングラックを採用したことで、操舵フィールもよりクリアなものとなっています。
こうした軽量化と専用チューニングの効果が相まって、新型NISMOは操縦安定性と乗り心地の両立がさらに高められ、「相棒としての成熟」が進んだ「究極のZ」へと進化を遂げました。
一方、27MYの標準モデルでは、「ヘリテージの継承と性能進化の両立」をテーマに改良が施されています。
新造形のフロントバンパーは、フロントノーズ先端を延長することで受圧面積を拡大し、フロントリフト(空気の力によってボディが持ち上げられる力)を低減。さらにサイド面の角度を0.1度単位で調整することで、空気抵抗を抑えつつホイールハウス内圧を緩和しました。
フロントダクトやセンサー配置の見直しと合わせて、新しいグリルデザインと低く長いノーズ形状を両立しています。
また、新デザインの19インチアルミホイールの採用に加え、初代フェアレディZを彷彿とさせるグリーンメタリック(通称Zグリーン)も新たに設定。Zファンにとっては見逃せないポイントといえるでしょう。
足まわりでは、操縦安定性の向上を目的にモノチューブダンパーを大径化。受圧面積は26.6%拡大され、減衰力の応答性が向上しました。
その結果、凹凸のある路面を走行した際の振動収束が早まり、不整路でも安定した走りを実現しています。まさに「ダンスパートナーとして成熟」を感じさせる進化といえるでしょう。
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今回のフェアレディZのマイナーチェンジは、ユーザーの声を真摯に受け止めた「熟成進化」と呼ぶにふさわしいアップデートとなっていました。
なかでもNISMOへの6速MT追加は、多くのファンが待ち望んでいた改良点であり、9速ATから6速MTへ乗り換えを検討するオーナーが現れても不思議ではありません。
さらに、標準モデルにおいてもデザインや足まわり、空力性能にまで手が入れられたことで、「Z」を次の時代へとつないでいこうとする日産の本気度が伝わってきます。
伝統と進化を高い次元で両立させた27MYの新型フェアレディZは、「もう一度スポーツカーに乗ってみたい」と思わせてくれる、ノスタルジックな魅力を備えた一台といえるでしょう。
Writer: 吉川 賢一
日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイライン等のFR高級車の開発に従事。新型車や新技術の背景にあるストーリーや、作り手視点の面白さを伝えるため執筆中。趣味は10分の1スケールRCカーのレース参戦、クルマ模型収集、サウナなど








































































