斬新「“丸目”コンパクトカー」! 「ほぼ軽サイズ」のレトロオマージュなボディに“画期的ドア”&「3+1」シート採用! “スケスケルーフ”で開放感あるミニ「ロケットマン」スイス公開モデルとは?
そのまま市販化されることはなかったものの、クルマ好きの記憶に深く刻まれるコンセプトカーは数多く存在します。2011年の「ジュネーブ・モーターショー」で世界初公開されたミニ「ロケットマンコンセプト」もそのひとつです。クラシックミニの精神を受け継ぎながら、現代的な解釈で再構築されたその魅力に迫ります。
クラシックと未来をつなぐ1台
そのままの形で市販化されたわけではないものの、クルマ好きの記憶に強く残るコンセプトカーは数多く存在します。
2011年にスイスで開催された「ジュネーブ・モーターショー」で世界初公開された、ミニのデザインスタディモデルもその1つです。一体どのような特徴を持っているのでしょうか。
イギリスの自動車文化を象徴する存在ともいえるミニには、1959年から2000年まで生産されていたBMCのミニ(いわゆるクラシックミニ)と、2001年に登場したBMWブランドのミニ(BMWミニ)があります。
クラシックミニはモデルチェンジを行わず、度重なる改良を重ねながら約40年にわたって販売が続けられました。一方、BMWミニはクラシックミニへの敬意を込めて、新たに設計されたモデルです。
2024年3月には、日本市場への導入として第4世代ミニ「クーパー」が発表され、3ドア、5ドア、コンバーチブルの各モデルが設定されています。

さて、今回紹介するのは、2011年3月のジュネーブ・モーターショーで披露されたミニ「ロケットマンコンセプト」です。
のちに2013年に世界初公開された第3世代ミニと比べると、ヘッドライトやフロントグリルの形状はほぼ共通していますが、ボディが大幅に短いことがわかります。
ロケットマンコンセプトのボディサイズは、全長3419mm×全高1398mmで、日本の軽自動車に近いコンパクトなサイズに収まっています。
ちなみに、1959年に登場した初代クラシックミニの全長は約3050mmであり、往年のクラシックミニと現代のBMWミニの中間的なバランスを持つプロポーションといえそうです。
オーバーハングを極力切り詰めたボディや、18インチの大径タイヤがデザイン上の大きな特徴で、ミニらしい俊敏な走りを予感させます。
フロントドアにはダブルヒンジジョイント式を採用し、狭い駐車スペースでも乗り降りしやすい構造となっています。
ルーフは全面ガラス製で、ライトアップするとユニオンジャックが浮かび上がる仕掛けが施されており、遊び心も感じられます。
また、下方向に開くクラシックミニのテールゲートをベースに改良を加えた上下2分割式のバックドアを採用し、積載性の向上も図られています。
インテリアで特筆すべき点は、柔軟なシートアレンジです。独立した3席に補助席1席を組み合わせた「3+1シーター」のレイアウトを採用し、シートポジションを変更することで2人乗りから4人乗りまで対応します。
後席の補助席を使用しない場合は折りたたむことで、ラゲッジスペースを拡大することも可能です。
さらに、助手席を運転席よりわずかに前方へ移動させることで、後部の補助席に4人目の乗員を乗せることができます。
このようにロケットマンコンセプトは、ミニの歴史を切り拓いたクラシックミニのデザインを現代的に再解釈し、革新的な技術を取り入れた、オリジナリティあふれるコンセプトカーなのです。
Writer: 山城颯太
理系国立大学を卒業後、自動車メディアを中心にフリーランスのライターとして活動中。TOEIC 925点。クルマから電車、飛行機まで乗り物大好き。主に新型車のグレードに焦点を当てたモデル紹介、海外車の執筆などを担当。








































































